第5回未来塾 肩甲上腕リズム/上肢のペアストレッチ
第6回未来塾 肘内障の根拠と機序/肩の治療
第7回未来塾 腰椎骨盤リズム/下肢のペアストレッチ
第8回未来塾 下肢のペアストレッチ前編/人体液体説/下肢の主要筋肉
第9回未来塾 下肢のペアストレッチ後編/脊柱の名称
第10回未来塾 筋膜リリースとトリガーポイント治療/人体ヨロイ理論
第11回未来塾 日本伝承医学の特性
第12回未来塾 日本伝承医学のめざすもの
第13回未来塾 身体調整法の原理/操体法
第14回未来塾 加圧式(関節面圧)不随意運動回復法
第15回未来塾 日本伝承医学ひとり操法
【第4回未来塾~】
※以下は2021年2月19日第4回スポーツトレーナー未来塾の講義内容になります。
≪肩周辺機構の機能解剖≫
(1)肩周辺機構の7つの関節の名称と位置、形
①肩甲上腕関節②上腕上方関節③肩鎖関節④胸鎖関節
⑤胸肋関節⑥肩肋関節⑦肋椎関節
※肩周辺のこの7つの関節の連動と調和が必要
関連する主要な筋肉
僧帽筋・三角筋・広背筋・胸鎖乳突筋・大胸筋
形状としては球関節・・・(参)股関節も球関節
股関節は受け口が丸くて深いが、肩関節の受け口は浅いため
脱臼しやすい
(2)関節は単品では動けない
全体との「連動」と「調和」が必要となる
これを応用したのが「操体法」となる
(3)7つの関節の中のひとつの関節の動きを制限すると
連動、調和が達成できなくなる実験を行なう
◆鎖骨をブロックされた場合の実験
◆肩甲骨をブロックされた場合の実験
(4)肩の痛みをとる叩打法
受者を横にむかせけん引し大腿骨を叩く
肩⇔足 対極を叩き骨に圧を加えることで痛みをとる
張力が大事⇒糸電話の原理と同じ
(糸がゆるんでいたらヒビキは伝わらない)
◆合わせて肝胆の叩打法も習う
(5)肩関節の面圧法
肩甲上腕関節面圧法・・・(参)実技解説書「肩の操法」
胸鎖関節面圧法・・・・・(参)実技解説書「肩の操法」
(6)肩関節の加圧的ストレッチ法
受者に腕立て姿勢をとらせ背面から面圧をかける
1人で行なう場合のトレーニング→ 四つんばい運動
手のひらを床にしっかりつけて肩に面圧がかかるように行なう
(7)肩脱臼の機序と緊急矯正法
(8)肩鎖関節の脱臼と靭帯断裂の機序
野球のフライ捕球時/ラグビーのトライ時
サッカーのヘディングせり合い着地時等に起きやすい
(8)肩の痛みで一番難しいケース
水平挙上30~45度以下
わざと肩を固めることで心臓の吹き出しと胆汁の分泌を守ろうとしている
左の場合→心臓
右の場合→胆のう
「フィックス」(ロック)
(9)肩に痛みをおこす内臓性の関連痛について
もともと漢方医学では内臓と体表、また筋肉や関節等の部位との関連は
説かれている。以下原理は現代医学の見解であるが漢方医学、日本伝承医学と
合致している。
①肩に源を発する痛みは、肩甲上腕関節上に局限している
②横隔膜の動きが悪い状態であると、左の僧帽筋付近に痛みやこり感を発する
③心筋及び大動脈に源を持つものは、左の液かから胸肋部に痛みが出る
④胆のう機能障害は、右の肩鎖関節や肩甲後部に痛みが出る
≪前屈のストレッチ≫
長座から開脚し前屈する
固い場合、軸を意識して右へまわし(体幹をひねり)反対側へ倒す
次に左へまわし、反対側へたおす。これを5~6回繰り返し、再度
前屈してみると、体が柔らかくなっているのを体感できる。
↓
『物理学の回転軸変換の法則』(軸旋回の法則)の原理
ある回転軸に対して、回転軸の異なる回転を加えると、2つの力が統合されて
一定の法則に従ってある方向を示す。◆木枠車輪の実験を行なう
(Q)開脚したら左股関節の付け根に痛み、違和感が出た。これはなぜか?
(Ans.)遺伝的に心臓が悪く、心臓の吹き出しを守るため体が常に左に巻き込んで
いる。故に左股関節がもともと少し外側に向いて、逸脱した位置にある
開脚したことで内転筋をいためてしまった。