下肢のペアストレッチ後編 2021.3.10. 有本政治
なります。
≪下肢のストレッチ≫
使用テキスト『ペアストレッチ』 著:有本政治
【6番のストレッチ】肩のストレッチ
術者は一方の手で受者の僧帽筋の肩の付着部に起き、もう一方の手を受者
の側頭部にかけ、首を反対側斜上方へ伸ばすように曲げていきます。ゆっ
くり10秒位を目安とします。このとき、受者の耳をつぶさないように気を
つけます(図6参照)。
効果:首筋を伸ばし、肩こり、頭痛の予防になります。
【7番のストレッチ】胸鎖乳頭筋を伸ばします
図7に記載の得とポーズが異なります。
【8番のストレッチ】
受者に両手で受者の後頭部に組ませ、頭を前屈させて全僧帽筋に張力が出
るように、上体を丸めさせて引き伸ばさせます。術者はそれを軽く補助し
ながら微振動をかけます。前屈だけではなく左右の両首が伸びるように受
者の頭をやや横に倒して、交互の首が伸びるようにします。
次に首を一方に傾けます(このストレッチはテキストに図はありません)。
【追加手技】
肩甲上腕関節に「面圧法」を行ないます。
【9番のストレッチ】背伸ばし
受者はうつ伏せになります。術者は受者の両手をもち、上半身を引き上げ
体全体にぶらぶらゆらゆら運動を加えます。
効果:肩周辺の筋、腱、上肢の筋を伸ばし肩こりの予防になります(図8参照)。
【10番のストレッチ】
受者は仰向けに寝ます。術者は足を組み、膝上太もも付近に受者のかかと
をのせます。
にょろにょろとヘビの動きの様に受者の体をゆすります。
≪脊柱の名称≫
頸椎・・・Cervical(サービカル)C1~C7
胸椎・・・Thoracic(スラシック)T1~T12
腰椎・・・Lumbar(ランバー)L1~L5
※Dorsal(ドーサル)解剖学で「背部の、背面の」という意味があります。
昔は胸椎という意味で使っていましたが今はThoracic(スラシック)が
一般的になります。日本伝承医学の実技解説書では胸椎はDorsalのDを
用いています。