『食・息・動・想・眠』 『新型コロナウイルスの予防には生命力と免疫力を高める』
日本伝承医学では家庭療法として『食・息・動・想・眠
(しょく・そく・どう・そう・みん)』を提唱しています。
食とは食べること、食材や食生活、食べる時間を見直すこと、
息とは息を吸ったり呼いたりという呼吸を指し、動とは動く事、
適度な歩行や運動を指し、体の使い方や動かし方を言います。
想とは、想念の意味で、生き方や考え方、思考、ストレスや
心労の持続を指しています。眠は睡眠のことで、横たわること
が免疫力を高めることにつながるということを言います。食・
息・動・想・眠は、この5つの条件のどれか一つに過不足や間
違いが生じても、健康を害するという教えになります。
特に大事なのは最後の「眠」、体を横たえる事と睡眠の重要
性になります。現代人の免疫力の低下の根源には、この横たわ
る時間と睡眠時間の不足が内在しています。睡は最もおろそか
にされがちですが、病気を回復させるためには、この横たわる
ことと睡眠時間が大切です。合わせて家庭療法としての肝臓と
頭部冷却法も伝えています。
食・・・血液に熱(血熱)を生じさせ、血液の質を低下させる
(血液がどろどろべたべたの状態)食材は避けます。血液の質を
低下させるものにはパスタ類・ラーメン・油っぽいもの・揚げ
物・牛肉・ナッツ類・ワイン・たばこ・スナック菓子・添加物
酸化防止剤、保存料等含有の食品等が挙げられます。パスタ類
に含まれるグルテンは血液をドロドロにするので良くありません。
米粉パスタかグルテンフリーの物に切り替えます。米粉やグル
テンフリーのパスタでも夕食時に食べてしまうと消化吸収の妨げ
となり、心臓に負担をかけます。夜中に足がつったりしびれた
り、息苦しくなったり動悸やめまいが起きやすくなります。
健康な体を維持するためには、遅い時間に夕食をとったり、
夕食時にたくさん量を食べたり、パスタや油っぽいものを食べ
ることは避けるようにします。
また、ワインが体に良いと思い込んで飲んでいる方が居られま
すが誤った認識になります。ほとんどのワインには酸化防止剤
が入っているからです。どうしてもアルコールが飲みたい時は
白米、米麹から作られる日本酒か芋焼酎を少量たしなむ程度に
します。しかしアルコール自体が肝臓に負担をかけるため、
胆のうが腫れて胆汁が分泌不足になり、血液に炎症(血熱)が起
きやすくなります。
アルコール類は極力止めて、酒粕の甘酒ではなく米麹の甘酒に
切り替える努力が必要です。米麹の甘酒は「飲む点滴」と称さ
れ、腸内環境を整え免疫機能(生体防御機構)を高めてくれます。
※生体防御機構・・・生体防御機構とは、外から侵入してくる
細菌やウィルス、がん細胞や古くなった細胞等を処理するシス
テムのことです。健康を維持していく上で重要で、血液中の白
血球がこの役割を担っています。
参照:「食生活が健康の基本」
「薬と食事の話」
息・・・私たちは普段浅い呼吸をしています。意識して一日何
回も深呼吸をとり入れるようにします。息苦しさがあるときは
必ず体にねじれのゆがみが生じ、横隔膜の動きが阻害されてい
ます。深呼吸をすることにより、低下した横隔膜の上下運動を
とり戻すことができます。
横隔膜の上下運動と心臓のポンプ作用は互いにリンクしてい
るので、横隔膜の動きが正常になれば心臓のポンプ作用も正常
になり、血流が改善されます。
動・・・足は第二の心臓と言われるように、動脈硬化が発生し
たら、まず低下している下肢の筋肉ポンプの働きをとり戻す必
要があります。ふくらはぎの筋肉ポンプが働くことで、心臓へ
血液を還すことができるのですが、年と共に筋肉はだんだんお
とろえていくため、血液を心臓までうまく還せなくなります。
ふくらはぎに筋肉をつけるためには、つま先立ちが最も効果
的です。かかとを高くあげて、あげたままのつま先立ち姿勢で
約10秒間静止します。一旦かかとをおろして再度つま先立ちを
します。これを一日何回も繰り返します。 一日3000~5000歩
位を目安に適度な歩行も重要です。心臓に負担がかかるので
大股で早く歩いてはいけません。歩行は小幅でゆっくり歩くよ
うにします。
体を鍛えなければいけないと思い込みたくさん歩いたり、走
ったり、階段の上り下りや、縄とび、スクワット等をする方が
居りますが下肢に負荷がかかるので却って症状を悪化させるこ
とになります。
想・・・想念、心の状態が健康を左右します。ストレスや悩み、
不安、あせりいかりの感情等が常にあると、肝臓を充血させ胆
のうを腫らし、胆汁が分泌不足になり血液に熱を帯びさせます(
血液の質の低下)。血液の慢性的炎症が動脈硬化を発症させる
要因になるので、心の状態(精神状態)を穏やかに保てるように
意識改革をします。 参照:「脳疲労」
眠・・・私たちの体は、夜10時~4時迄の間に眠ることによって、
成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは各臓器の新陳代謝
に関わる重要なホルモンなので、この時間帯に横たわることで
代謝が良くなり、健康を維持できます。 睡眠は床につく時間
帯が大事だということです。毎日が無理でも週2~3回は早く寝
る習慣をつけていきます。 参照:「眠りの質」
(参)『食・息・動・想・眠』は以下文献を参照してください。
著:有本政治
『病気治しの基本~動物に学ぶ』
『本気で病気を治したいなら横たわる時間と睡眠が最重要となる』
『家庭療法として推奨する頭と肝臓の局所冷却法は何故必要なのか』
『つま先立ちと腕立て伏せは何故必要なのか』
『日本伝承医学の治療と家庭療法のすすめ』
『ひたい冷却の意味』
『人は何故病気になるのか?回復させるためにはどうしたら良いか?』
「日本伝承医学家庭療法第1章~第15章」