日本伝承医学の治療効果と治療後の反応について

【骨の特性を利用した治療技術】
日本伝承医学の治療法は世界で唯一骨髄機能を発現できる、世界に例を見ない骨の
特性(骨伝導と圧電効果)を利用した治療法になります。人体の最深部に位置する
骨髄にスイッチが入ると、体の内部から治そうとする反応が一気に湧き上がります。
そのために一回の治療でも大きな変化が体にもたらされます。

具体的な施術方法は、骨の二大特性を使用した方法になります。一つは、人体の中
で、最大にして最速、また伝達容量が大きくて確実に伝わる“骨伝導”を用います。
骨伝導は、骨伝導補聴器としても実用化され、骨を伝播して音の様な微細で複雑な
振動も瞬時に伝達しています。もう一つは “圧電効果”です。骨に圧やヒビキ
(ゆり・ふり・たたき)を与えて微弱な電気を発生させます。骨に圧やヒビキを与える
事で、発生した電気が骨伝導を介して、全骨格に瞬時に伝達されます。これにより
骨の内部にある骨髄機能が発現されるのです。

骨は生命物質として不可欠なカルシウム(Ca)とリン(P)の貯蔵庫であり、骨伝導と
圧電によってカルシウムとリンの貯蔵と溶出をコントロールします。さらに一番主要
な伝達系の通りが良くなり、人体の電気レベルが高まる事で、全身の血液の循環・
配分・質が整い、リンパ系、神経系、経絡(目に見えない無線の伝達系)の流れが
改善されます。

【低下した生命力や免疫力を高める治療法】
骨髄機能が発現されると、骨髄の主要な働きである「造血」と「細胞新生」が一気
に活動を始めます。これにより造血作用が促進され、赤血球、白血球、血小板等が
増産されます。また造血幹細胞が細胞新生を活発化させ、新たな細胞が生み出され
ます。生命人体にとって不可欠な物質となる血液の増産と細胞新生により、低下した
免疫力や生命力を高める事ができるのです。

一番主要な情報伝達系である骨伝導が整う事で、他の神経系、自律神経系、
ホルモン系、経絡系といった人体の情報系が正常に機能し、全身の情報の受容、伝達、
処理、反応能力が改善されます。さらに、骨に発生した電気により、人体の主要な
エネルギーである電気エネルギーが補われ、脳、心臓、内臓、筋肉(脳波、心電波形
、内臓電気波、筋電波)等の機能が活性化します。また人体のエネルギー反応に
不可欠なカルシウムとリンが十分に作用して、人体の化学エネルギーを作り出します。

上記の働きが生起されるという事は、生命人体を構成する仕組みの三態となる、
物質としての血液と細胞、エネルギーとしての電気、それと情報網の整備といった、
生命人体の仕組みの三大要素である「物質・エネルギー・情報」の全てに作用が及ぶ
ことになります。東洋医学(漢方医学)では、これを“気血の調和”と表現します。
(但し漢方医学では使用する伝達系が骨伝導系ではなく、経絡という目に見えない
無線の伝達系になります)。

人体の骨は、生命物質の貯蔵庫であり、血液と細胞の産出場所であり、エネルギー
としての電気、磁気、化学エネルギーを生成貯蔵し、骨伝導という一番主要な情報
伝達系であったのです。人体の骨が生命の仕組みの全てにおいて重要な役割を果た
している事を日本の古代人は発見していたのです。世界で一番骨に執着する民族の
謎がここにあったのです。

【病気の背景には生命力や免疫力の低下と血液の循環・配分・質の乱れがある】
病気は症状を封じ込めれば治るものではありません。伝染病のように、病原菌が
はっきりしているものに関しては、抗生物質を使用して、病原菌を退治してすれば
治ります。しかし病原菌ではない原因で起きている症状を薬で封じ込めても、
止めればすぐに再発し、これを繰り返す事で、自己治癒力と免疫力を大幅に低下させ、
重篤な病気に移行させてしまう場合があります。それは表に現れている症状だけに
とらわれて、根底にある自身の生命力や免疫力の低下、血液の循環・配分・質の
乱れに目を向けていないからです。病気や症状の背景には、生命力と免疫力の低下
があり、直接的原因には全身の血液の循環・配分・質の乱れが存在しているのです。

上記の二つの条件を同時に達成できるのが、日本伝承医学の治療法になります。
日本伝承医学は、骨髄機能を発現させる事で低下した生命力や免疫力を補い、生命
人体の仕組みの三態となる、物質、エネルギー、情報の全てに作用させる事で、
全身の血液の循環、配分、質の乱れを整える事ができます。

日本伝承医学では、三指半(さんしはん)操法で身体のねじれのゆがみをとり、
心臓調整法と首と脳の調整法(リモコン操法)、肝臓と胆嚢の炎症をとる大腿骨
叩打法(肝胆叩打法)を用いることで、心臓のポンプ機能を高め、脳内の熱(炎症)
脳圧(眼圧)の上昇を除去し、肝胆の熱と腫れを改善します。人間の病気の根源と
なっている頭()と肝臓の熱と充血をとることで、脳圧を抜き、肝臓(胆のう)
除去し、体内にこもっていた余計な熱や毒素を排出していきます。日本伝承医学の
治療は病気が重篤になる程著効を示します。

【治癒反応として内熱や毒素を排出し脳圧を抜く対応が起きる】
治療後に起きやすい反応は以下になります。体全体の細胞の活性化を図るため、
細胞内の分子運動を活発にするために“発熱”が起こり、風邪のような症状が発現
します。微熱しか出せなかった人が38度以上の高熱を出せるようになります。
人体は38.338.5度の高熱で、免疫機構にスイッチが入ります。故に発熱は、必要
な対応なので解熱剤で下げてはいけません(免疫力、生命力が低下している人は
37度台の微熱しか出せないのです)。後頭部、額や首、脇の下、鼠蹊部等を氷冷却
する事で、熱は通過させて下さい。咳、喉、鼻詰まりも喉や胸(鎖骨下)の氷冷却
が有効となります。

日本伝承医学の治療後は、内部にこもって出せなかった内熱を表に出す事ができる
ようになります。特に脳内にこもった熱、肝臓や心臓の熱のこもりをすてるために、
扁桃腺炎、耳下腺炎、歯茎の腫れ、口内炎、舌炎等が起きやすくなります。また筋肉
や関節内の熱や老廃物をすてる対応と深部の腰の痛みが表に浮き上がるために、
一時的に腰痛が生じたり関節や筋肉の痛みが起こる事もあります。体のだるさと
しても感じられます。
肌荒れや湿疹、アトピー性皮膚炎等の皮膚病が、外に内熱や毒素をすてる対応を
強くするために、激しく現れる場合があります。女性の場合は生理以外でも、熱を
捨てるために出血する事があります。子宮筋腫の方は、多量の出血や血のかたまり
が出る事もあります。

治療後にめまいや頭痛が起きる場合がありますが、脳圧の上昇を抜く対応が起きて
いるので、こうした場合はまず横たわり氷枕で頭部を冷却し、アイスバッグで額と
両首を冷やして安静にします。めまいや頭痛、嘔吐等は脳圧を抜いて、脳溢血や
クモ膜出血、脳梗塞を防ぐ対応なので、あわてないで通過させるようにしてください
(詳細は日本伝承医学のホームページ、院長の日記「めまいの真の意味」参照)。

【一回の治療で検査数値に変動が起こる】
日本伝承医学の治療効果は、病気が重篤になればなるほど顕著になります。病院での
血液検査の数値に変動が現れます。
がんや白血病、骨髄異形性症候群、再生不良性貧血、血小板減少症、悪性リンパ腫等
重篤な病気の場合は、白血球、赤血球、血小板の数にすぐ変動が見られます。
血小板減少症に関しては、一回の治療で正常値まで戻す事が実証されています。
がんの場合は腫瘍マーカーの数値にも変動が起きます。一時的に炎症反応が強くなり、
血液を患部にたくさん集めて、細胞を回復させようとします。
病変部の細胞に働きかけるために白血球数を一時的に増やし免疫力を高めていきます。
生きている体の起こす反応は、早く死に向かわせようとしているわけではなく最後の
最後まで命を守るように対応します。

こうした血液検査データの変化は、日本伝承医学の治療の特徴となります。骨髄機能
の発現と全身の血液の循環、配分、質の乱れを正す治療が、生命人体にいかに大きな
変化をもたらすかの証明でもあるのです。生命力を高める事例として、不妊治療に
対する効果もあります。母体の生命力が高まり、新たな生命を育む環境が整う事で、
妊娠の確率が上がります。(院長の日記「妊娠出産するためには」参照)腎臓疾患、
糖尿病、肝臓疾患等の場合も数値が大きく変わります。これらは元に戻すための
必要な対応なので、あわてず経過を見るようにしてください。
院長の日記「クレアチニン」参照)

≪参考文献≫
日本伝承医学とはどういう治療法なのか
日本伝承医学の施術内容
血液検査表の見方」 
熱や炎症は封じ込めないように」(乳がんの方の症例) 
日本伝承医学治療後の血液検査の推移」(肺がんの方の症例)       
日本伝承医学治療後の血液検査の推移」(リウマチの方の症例)