血液検査表の見方~健康の話 


※血液検査表で(L)(H)があった場合、日本伝承医学では症状に合わせ
 て以下の操法を
用います。日本伝承医学は、造血力と細胞新生力を高
 める治療技術になります。

 
三指半操法/リモコン操法/心臓調整法/肝胆叩打法/血液の質の叩打法/ふり操法

胃の操法/腸の操法/自律神経調整法/後頭骨擦過法/頸椎調整法/炎症止め 

AST(GOT)・・・肝細胞と心筋、骨格筋に多く含まれる酵素

ALT(GPT)・・・肝臓のみに多く含まれる酵素

※肝臓機能が良くない場合、上記の数値は高くなります(H)

上記はいずれも肝臓の細胞(肝細胞)で作られる酵素でアミノ酸を作る
働きがあります。

 肝細胞が破壊されてくると、肝臓に炎症が起き血液をろ過できなくなり、
これらの酵素が多量に血中内に放出されてしまいます。つまりドロドロ
の汚れた血液が血中内に流出することになります。肝臓は「血の固まり」
で炎症、充血が起きやすい臓器です。

一日の終わりにアイスバッグで局所冷却を毎日行なうことで炎症を除
去することができます。肝炎や肝硬変、肝臓がんの場合は24時間体制
で行ないます。

 

プロテインは筋肉増強剤で、たんぱく質を人工的にとり入れることに
なります。たんぱく質を作るもとはアミノ酸ですが、プロテインを体
内に注入すると過剰摂取となったアミノ酸をこなすために肝臓だけで
はなく心臓にも負担をかけていくことになります。ASTが上昇すると、
心臓病や心不全を引き起こしやすくなる理由はここにあります。

  またプロティン摂取で肝臓に負担がかかると、脳内に虚血(血液の
不足)がおこり、脳はそれを回避するためにフル稼働します。脳内に
速やかに既定の血液を回そうとするのです。脳がフル稼働しオーバー
ヒート状態になり、熱を帯びるので、その炎症をしずめるために体は
脳内に水袋(のう胞)を作って冷やそうとします。また脳内に炎症が起
きると、頭頂に熱を放出し、薄毛や頭皮の抜け毛の要因にもなります。

ALPアルカリフォスファターゼ。リン酸化合物を分解する酵素。
肝臓、腎臓、腸粘膜、骨等で作られます。

γ-GTP   胆管で作られるたんぱく質を分解する酵素。肝臓、すい臓、
腎臓等の細胞
に含まれています。 

LD(LDH)  肝細胞に多く存在する糖質をエネルギー変える働きをするもの
         肝細胞が破壊されると血液内に流出します。 

 ビリルビン・・・赤血球に含まれる黄色い色素
        L→ロウ、低いということは血液の組織が薄いと言う事
        貧血につながります→血色素量も(L)になっています。      

 中性脂肪・・・血液中の中性脂肪(高脂血症)が高いということは、
       血液内の余分な
脂肪が血管壁に付着しています。
       動脈硬化を起こしやすくなります。
 

CRP・・・・・炎症反応。体内、血液内に炎症が起きている数値
       この数値が高いと重篤な病気になる可能性が高いという
       ことです(悪性腫瘍等)。病気とはすべて内部の臓器や
       血液内の炎症から始まります。  
       

単球・・・・・骨髄で作られる白血球の一種。免疫の要(かなめ)
        単球が(H)の場合、心筋梗塞や自己免疫疾患になりやす
        いので要注意
 

血液検査表で(L)ロウや(H)ハイが多いと言う事は、健康状態が良くない
と言う事になります。

根底には、過労、ストレスが要因として必ず存在します(心労、不安感、
心配事、イライラ、怒り、睡眠不足、緊張感等)。つまりこうした交感
神経の緊張状態が肝臓機能を低下させるため様々な症状を発症させて
いくのです。

人は社会生活を営む以上、ストレスをなくすことはできません。

改善するために気をつけることは、第一に食生活になります。就寝中
の頭部と肝臓冷却も欠かさず実践するようにします。体力をつけるた
めには、歩行や運動、ストレッチを日々続けることが望ましく、健康
ドリンクやプロテイン等に頼るのはあまり良くありません。
 

鉄剤のマスチゲンは貧血時に12週間を目安に一時的な補給として用
いるようにします(錠剤は胃腸に負担がかかるのでドリンク剤を飲むよ
うにします)。鉄分は食材からだけでは貧血時には間に合いません。
貧血を軽んじてはいけません。貧血のままでいると、生命力が弱まり
大事に至ることがあります。日本伝承医学は造血力を高めることがで
きます。貧血時や血液疾患の場合は、週1回のペースでの施術になりま
す。婦人科疾患(生理痛、生理不順、更年期障害等)、脳障害(脳梗塞、
脳内出血等)の場合は月2回のペースになります。
 

Hb(ヘモグロビン)・・・血色素量のこと 。赤血球の中に含まれる酸素
等を運ぶ成分になります。Hb(L)ということは貧血状態を意味します。
全身の細胞に十分な酸素が行きわたらなくなるため、めまいや息苦しさ、
動悸、頭痛、目の奥の痛み、だるさ、疲労感等の症状を発症させます 
            

Ht(ヘマトクリット)・・・血液中の赤血球の占める割合をさします。
L)低い場合は、赤血球の粒の大きさが小さいと言う事で栄養が血液
に十分に行き渡っていません。

 (H)の場合は、血液がドロドロになっている状態をさします。脳内出
血や脳梗塞を起こしやすくなります。改善するためにはまず日々の、
食生活から気をつけていくようにします。脳内温度を上げないために
も、就寝時の氷枕での冷却は日課として行ないます。


Fr・・・フェリチン。肝臓や脾臓に存在しているたんぱく質の一種。
フェリチンは鉄を
包み込んで「フェリチン鉄(貯蔵鉄)」を形成し、
体内に鉄分を貯蔵します。

鉄利用が阻害される再生不良性貧血や骨髄異型性症候群のような造血
障害、造血器腫瘍、悪性腫瘍等のときに(H)になります。
 

RBC・・・赤血球数。(H)の場合は多血症、血液がドロドロでべたべた
の状態をさします。
    

WBC・・・白血球。白血球は体に異物(病原体やウィルス)が侵入して
くると、体を守ろうとするため、数値が高くなります(H)。
解熱剤や抗生物質の長期に渡る服用も、体が異物とみなしWBC
(H)になります(急性白血病)。過労や心労、睡眠不足等で
免疫力が低下している場合、抗生物質を1週間位服用しただけ
(H)になる事があるので薬の服用には注意していくようにし
ます。

※白血球には顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、単球、
 リンパ球があります。
 

PLT・・・血小板。止血、血液凝固の役割。(L)になると血小板
減少症、再生不良性貧血、急性白血病等の発症につながります。
 

UA・・・尿酸。細胞のひとつひとつにあるプリン体(エネルギー物質)
    が新陳代謝で肝臓
で分解された時に出る物質。
    尿酸値が(H)ということは代謝がうまくされていないため、
    尿酸の結晶がたまりやすく、痛風を発症させます。
 

Alb(アルブミン)・・・主に肝臓で作られるたんぱく質。 
(L)は、食生活に偏りがあり、低栄養、栄養不良、栄養失調の場合を
さします。栄養状態が非常に良くないということです。自炊をしない
で外食や既製品ばかりにたよる食生活を続けると(L)になってしまいま
す。低栄養になると血管壁がもろくなり脳内出血を起こすリスクが高
くなります。
 

根菜類(れんこん・ごぼう・人参等)、小魚(ししゃも・ひじき・しらす
干し・わかさぎ等)、果物、ホウレン草や小松菜等の野菜を毎日とるよ
うにします。私たちの体は食べたもので作られています。昨日食べた
からいい、というものではありません。

その日に食べたものがその日の健康状態を作っていくからです。