熱や炎症は封じ込めないように
日本伝承医学は骨の特性である圧電作用と骨伝導を使用し骨髄に
直接働きかけていく治療になります。手技療法により骨にゆり・ふり・
たたきのひびき(振動)や圧を加えて骨髄機能を発現させ免疫力と生命
力を高めていきます。
骨には振動や圧が加わると圧電作用が働き微弱な電気を発生させる
性質があります。発生した電気はエネルギーとなり、骨伝導を介して
全骨格に瞬時に伝わり、骨髄幹細胞(造血幹細胞)にスイッチを入れ
造血力と細胞新生力を高めます。
骨髄に働きかけるため一回の治療でも身体機能に大きな変化を生起
させます。体を元に戻す対応が高まるため、治癒反応として一時的に
高熱が出たり炎症数値やがんの腫瘍マーカーが上がります。しかし
これは発熱や炎症を起こすことで体内にこもった熱や毒素を排出し、
弱った機能を元に戻そうとする対応なので封じ込めないようにします。
高熱が出た時に解熱剤を用いてしまうと、体は血液や細胞内に排出
できなかった熱をこもらせていきます。ウィルスや細菌、がん細胞は
高熱に弱く、人間は38.2~38.4度の熱を出すことにより免疫機構に
スイッチが入り、これらを退治してくれます。高熱時に抗生物質や
解熱剤等を続けて用いてしまうと急性白血病を発症させてしまう場合
があります。免疫機構にスイッチを入れて回復させようとしている
のに人為的に阻害されてしまう為、白血球が体の危機と察知し、一気
に数値を跳ね上げてしまうのです。解熱剤の長期服用者に原発性がん
が発症しやすいのも同様の原理になります。
病気とは炎症であり熱の発生から始まります。炎症、熱は封じ込め
るのではなく、出しきることが大事です。炎症がおさまれば、熱や
炎症数値、腫瘍マーカーは正常に復していきます。人間には元来自己
治癒力というものが備わっており体を自然修復できるように造られて
います。近年の解熱剤、抗生物質、抗がん剤等の化学物質の導入は
謂わば自己治癒力を大幅に低下させてしまったといっても過言では
ありません。日本伝承医学は薬も病院もなかった太古の時代から日本
に綿々と伝承され続けてきた医術になります。免疫力と生命力を高め
て本来もつ自己治癒力を最大限までもっていくことを目的に学技が
構築されています。
【症例】(乳がんステージ2) 1か月後の血液検査で腫瘍マーカーは一時的
に高くなりましたが肝臓、腎臓機能が改善されました。食事・歩行・睡眠等の
家庭療法により体力と栄養状態が改善されました。就寝時の氷枕での冷却に
より脳幹部の熱がとれ不眠が解消されました。今は特に自覚症状はなく、がん
と共存共生されています。
クレアチニン0.86(H) ⇒ 0.84(H) AST(GOT)48(H) ⇒3.9(正常値)
アルブミン3.7(L ) ⇒3.9(正常値)腫瘍マーカー67.7(H )⇒94.9(H)