関節リウマチ
関節リウマチは滑膜に炎症が起こる自己免疫疾患になります。自己免疫疾患
とは自分自身の体を攻撃してしまう疾患を指します。免疫に異常が生じること
によって、正常な細胞や組織に対して過剰に反応して攻撃を加えてしまうよう
になります。自身の免疫力・生命力の低下が背景に存在します。また、長期に
及ぶ薬剤使用により体が薬剤を異物と判断し、白血球を急激に増産させ血液組
織を破壊することによっても発症します。遺伝的体質である心肺機能の弱さ
から関節に熱が帯びやすい体質も要因として働きます。
【直接的要因】
関節リウマチの直接的要因は血液の質の低下にあります。肝臓機能の低下(過労
心労ストレス不摂生等)により胆のうが腫れ、胆汁が正常に分泌されなくなり、
血液に熱を帯び(血熱)、血液がどろどろでべとべとの状態になることから発症
します。毛細血管が詰まり関節内の滑膜(かつまく)に持続的な炎症が起こること
で、周囲組織を構成する骨や軟骨、靭帯、腱が障害され関節破壊が起こります
(関節の痛み、腫れ等)。この状態は血液の循環・配分を乱していき血液のポン
プ作用を担う心臓機能にも負担をかけていきます。
血液の質を良くするためには、造血に関与する骨髄機能を発現し、造血力と
細胞新生力を活発にしなければなりません。日本伝承医学の治療はこの骨髄機能
を発現させることを目的に学技が構築されています。内臓的には肝心要(肝臓
胆嚢と心臓)の機能を高めることを主体としています。胆汁の分泌を促進し血液
の質を改善し、個別操法として関節手技法を用い、患部の腫れ、熱(炎症)、
痛みを除去していきます。関節リウマチの場合は2週間に1回位の治療ペースで
行なっていきます。受診時に家庭療法としての局所冷却法と「食・息・動・想・
眠」の指導を行なっています。
※詳細はホームページの下記項目をご覧ください。
有本政治著:「痛風リウマチ性疾患の本質」