胆汁の分泌不足でなぜ吐き気が起こるのか
胆汁(たんじゅう)が分泌されないと脂肪が分解されなくなるの
で吐き気が起こりやすくなります。胆汁が分泌されないと脂肪
がうまく乳化されず、消化・吸収が十分にできなくなるからです。
その結果消化されなかった脂肪が胃や腸に長く残ってしまい、
胃腸の動きが乱れ吐き気や胃がもたれる感じがします。すっき
りしないで気分が落ち込みやすく不快感が生じます。
吐き気は、体内に留まっている脂肪や不要物を出そうとしてい
るので、薬剤等でとめてはいけません。お水をこまめに飲んで
代謝を良くします。食欲がないときは無理して食べないように
します。吐き気があるときは、腸内環境が乱れているので気持
ちが沈みやすくなるので、少し歩いたり外の空気を吸うことも
必要です。
★小腸はリトルブレイン(小さな脳)・・・
小腸は脳の指令がなくても自律的に判断して働くネットワーク
を持っているため、小さな脳、第二の脳と言われます。また小
腸ではセロトニンをはじめアセチルコリンやドーパミン、GABA
等の脳と同じ種類の神経伝達物質が用いられています。
セロトニンの約9割は小腸で産出され小腸に存在しています
(腸管セロトニン)。この腸管セロトニンは自律神経や迷走神経
を介して脳へ情報を送ります(脳内物質のセロトニンとは別の
役割を担います)。体の安全を守るためにストレス信号を脳へ
送る警報装置として働くのが腸管セロトニンになります。
腸内環境が乱れると腸管セロトニンが増え迷走神経を介して
延髄の嘔吐中枢を活性化します。これにより吐き気や不快感が
起こりますが、吐き気等は有害物質を体外に排除するための警
告信号となります。
※脳内物質のセロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、不安や恐怖
心を抑制して穏やかな気もちにさせてくれます。ストレスによ
って脳内に炎症が起こると脳内物質のセロトニンは減少し、
イライラしたり不安になったり、ささいなことでも切れやすく
なります。
★吐き気があるときにはどうしたら良いのか・・・
高熱がなければ受診日を待たないで連絡して治療に来るよう
にしてください。
胃腸の操法、肝臓胆のうの調整法、自律神経調整法を用いて、
胆汁の分泌を促進し腸内環境を整えます。心労やストレスが背
景に存在するので、気分転換等をして極力ストレスを軽減します。
肝臓が充血して胆のうが腫れているので、肝臓(胆のう)と頭部
の局所冷却は必ず行なうようにします。梅雲丹を2~3滴、しば
らく口に含んで唾液を出すようにします。吐き気がおさまります
(梅雲丹1本600円)。
≪参考文献≫ 「胆のうをとらえなおす」 著:有本政治
「初夏に胆のう炎が起きる理由」
「嘔吐症状はなぜ起きるか」