足のくるぶしの痛み、甲の痛み、かかとの痛み
足に違和感や痛みが出る時は、血液の質が低下して毛細血管に
つまりが生じ手足末端まで血液がうまくまわせないときに起こり
ます。痛みは「流れる」「移動する」と言われるように、その
時の体調によって部位が変わっていきます。
リウマチという疾患はギリシャ語で「流れるもの」と言う意味
があり、痛みが関節から関節へ流れるように変わっていくこと
からきています。ヒポクラテスの時代の古代ギリシャ医学では
血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の体液がどう流れるかで、体の病気
が決まると考えられてきました(四体液説)
痛みが変わる、部位が移動することは悪いことではありません。
人の体は、ひとつの個所の痛みが良くなると、次の個所に痛み
が出る性質があります。
痛みは体内にこもった熱を排出させる対応なので、ひとつの個
所だけに集中して長期間起こるとその部位が焼き切れて壊れて
しまいます。患部を移動することによって、その部位の負担を
軽減させ、熱の排出先を移動させていくのです。
足のくるぶしや甲(こう)、かかとに痛みが出る場合は、顎や口
内の痛み、炎症、手指、手首、鼻腔、鼻血等の症状も出やすく
なります。痛みは移動するので顎痛や口内炎、歯痛等が薄れると、
足に移動する場合があります。
漢方医学では足のくるぶしと甲は胆経(たんけい)の反応になり
ます。胆のう、肝臓に弱りがくるとこの部位に発症します。1
から体は春の準備に入るので肝臓胆のうに炎症が起きやすくなり
ます。1月から4月迄は季節の変わり目で体調を崩しがちです。
かかとは膀胱経なので心臓と膀胱の反応が出ます。
心臓のポンプ
作用が低下した時にかかとに痛みが生じます。
痛みは血液の質の低下から起因するので、肝臓胆のう機能を正
常に復することが必要です。日本伝承医学では血液の質をよく
する叩打法(膝上の叩打法)により、どろどろになって低下した
質をさらさらに改善していきます。疲れやストレスの蓄積も足や
膝、手、指先等の関節に痛みを起こすので、少し静養することも
必要です。横になる時間をできるだけ増やし、臓器を重力から
解放させてあげることです。炎症を起こしている肝臓胆のう、
頭部、首筋の冷却も行ないます。脳に炎症があると、痛みの神経
が過敏になり、痛いという信号を送るので頭部冷却も大事です。

≪参考文献≫ 「踵痛(かかとつう)」 著:有本政治
          「リウマチ、偽痛風」 
          「春先(1~2月)に体調を崩しやすい理由