日本伝承医学の子宮がんの治療

子宮は女性の骨盤内にある臓器で、上部の袋状の子宮体部
(
しきゅうたいぶ)と、子宮の入り口にあたる子宮頸部(しきゅう
けいぶ)に分けられます。子宮体部にできるがんを子宮体がんと
言い、子宮頸部にできるがんを子宮頸がんと言います。子宮体
がんはほとんどが腺がんになりますが、子宮頸がんは子宮頸部
の入り口にある粘膜組織の扁平上皮組織から発生する扁平上皮
がんと、子宮体部付近にある腺組織の円柱上皮細胞から発生
する腺がんに分類されます。
 女性ホルモンは脳から分泌されるホルモンによって調整され
ています。脳の視床下部から性腺刺激ホルモンが放出され、
脳下垂体を刺激し、下垂体から性腺刺激ホルモンである卵胞
刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが分泌されます。

 このふたつのホルモンの働きで卵巣から女性ホルモンが分泌
されます。ところが心労やストレス等で脳に炎症が起きると
脳下垂体が熱を帯び、性腺刺激ホルモンが正常に分泌されなく
なります。子宮に現われる症状は脳の炎症によるホルモンバラ
ンスの乱れが背景に存在しているのです。長期に渡る水の摂取
不足もがんを発症させる要因となりますので、日課としてこま
めに水を飲む習慣をつけていきます。
 人間の脳は最も熱に弱いため、口耳鼻等のいくつもの穴が
あいていて熱がこもらないようになっています。日本伝承医学
が推奨する家庭療法としての頭部冷却法は、就寝時に氷枕(氷を
入れた水枕)で後頭部を冷却することで、脳内の炎症()
除去し、ホルモンのバランスを整え子宮をいい状態にしていき
ます。
またストレスによる肝臓の充血を緩和し、精神状態を
安定させ、良い脳内物質を生成するためには肝臓の局所冷却法
も大事です。
 2週間に一度の手技療法による治療では、血液の循環・配分・
質を整え、免疫力(造血力)と生命力(細胞新生力)を高めていき
ます。骨にゆりふりたたきの圧や振動を加えることで骨髄機能
を発現させます。骨の特性である「圧電作用」と「骨伝導」を
用いた治療法により、免疫力と生命力を高め、副作用や転移、
進行を最小限にしていきます。がんは敵視し闘うのではなく、
症状と共存共生し向きあう姿勢が大事です。詳細は有本政治著
『がんを捉えなおす』に明記されていますので日本伝承医学の
ホームページからご覧下さい。

≪参考文献≫ 有本政治著 『がんを捉えなおす
            『家庭療法としての局所冷却法
                『日本伝承学婦人科編