これまで解説してありますように、脳、心臓に起こるす
べての症状は、悪い対応ではなく命を守る正への対応の姿
であるという認識が大切です。この認識があれば病が生じ
ても、けっしてあわてないで正しい対処の方法がみえてき
ます。“命存続の原則”に基づいて病気をとらえなおした
日本伝承医学の理論と技術は、病が重篤になればなるほど
その効力を発揮していきます。
 脳梗塞、心筋梗塞などの脳・心疾患のすべては、全身の
血液の循環・配分の乱れから生じてきます。この認識なく、
つまっている血管個所だけを手術で除去したり、溶かす薬
剤を使用したりすることは、次の段階の症状を発生させて
しまうことになることを理解しなければなりません。

≪参考文献≫:『シリーズ病気をとらえなおす』〜
             文責者:有本政治
              発行:有限会社日本伝承医学研究所
             発行日:2004年4月14日

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脳・心疾患の正しい対処法