また心臓ポンプの血流量低下は、上に位置する脳への血流量の低下
を生じさせます。脳内の血流低下は、当然、脳の循環障害を生じさせる
根本原因となっていくことは避けられません。それ以前に、耳・目・鼻・舌
等に何らかの兆候を警告サインとして発するのは、命を守るシステムとし
て、当然なされるべき対応となるのです(「命を捉えなおす」参照)。
 このように、体幹部の左捻れは、肝臓・心臓・脳(目・耳・鼻・舌を含む)
に影響を与えることになるのです。
  尚、左捻れの人は大動脈の血流を守るために身体を前屈させること
になります。これが腰曲がりの姿勢の要因となっていきます。


 現代医学おいても、肝臓と脳、心臓と脳との関連は、すでに証明されて
います。また漢方医学においては肝臓と脳(頭痛、めまい、目の疾患の
すべて)との関連は密接です。また経絡的相関として胆のう・心臓との関
連を古代より論じています。身体の左捻れがもたらす影響と見事に一致
しています。左捻れの影響を簡略に述べましたが、当然前述してありま
す肺・腎臓の機能低下と連動して内臓に致命的な破壊をもたらすことに
なっていくのです。

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