人体は構造(しくみ)、機能(はたらき)、形態(かたち)と
いう三態で成り立っています。構造面を担っているのが骨
格(骨組み)や筋肉であり、機能面は脳で内臓が担っていま
す。形態とはあるべきかたちをいい、全体的に見れば姿勢
であり、生理的に正常な姿勢(形態)というものがあります。
この人体のしくみ全体にわたって、破綻を生じそうなとき
に腰痛は発生するのです。
 腰痛の本質は、実は生命に対する“警告サイン”として
の役割を担うものです。腰痛に限らず、肩こり、首こり、
筋肉、関節の痛み、しびれ、まひは段階的な警告サインの
あらわれになります。例えば、正座を長時間した場合始め
は違和感(こりに相当)次に「痛み」次第に「しびれ」最後
に「まひ」という段階で発生していきます。この四段階で
いえば痛みは第二段階の警告サインとなるものです。
腰痛を単なる筋肉と骨(関節)の症状と認識していると、後
々重篤な病へと移行してしまう場合が多々あります。

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