積木を高く積むには



 積木という四角い板状のものをできるだけ高く積み上げるためには、下
の積木と面のずれがないようにピッタリとそろえて積むことが理想的にな
ります。積木を高く積み上げるということは、重力線上にいかにバランスよ
く積むかということです。
 例えば、積木が固いものでなくやわらかい物体だとします。下の積木と
ピッタリと面を合わせないで、半分くらいずらして交互に積んだと想定しま
す。重力線上にバランスをとりながら積み上げることは可能ですが、上に
積んだ積木がある重さ以上になると、面をずらしたために重さの偏在が起
こります。やわらかい積木は重さのために斜めにへこみができ、バランス
を崩して倒れてしまいます。
 つまり積木を高く積むためには、下の積木と面をピッタリ合わせることが
条件となるのです。面圧の偏在を作ってはならないのです。これが理想的
な積み上げ方になります。
 積木を高く積むということは重力線上にいかにバランスを取るかというこ
とです。積み方を斜めに積むと、ある段階で倒れてしまいます。これを倒さ
ないためには、当然反対方向に積んでいくことで重力線上にバランスをと
るようになっていきます。したがって高く積めば積むほどジグザグにならざ
るを得ないのです。これが積木のバランスのとり方になります。

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