そして赤血球の直径より細い径の毛細血管に入るときには、
円盤状の赤血球は形を細長くパラシュート形のように変え
ていきます。しかし血熱で赤血球同士がくっつき合ってし
まうと、毛細血管に入り込むことができなくなってしまう
のです。
赤血球はそこで通過することができずに止まり、
血液の流れを停滞させたり、毛細血管をつまらせたりしま
す。この毛細血管のつまりは、組織、器官の血行不良をま
ねきます。そして全身的にも局所的にも免疫力をおとすこ
とになります。

 免疫力が低下すると体は、それを元に戻そうとするため
に、風
邪などをひかせ、全身的発熱で対応していきます。
この時点で人為的に熱を下げてしまうと次の対応として、
体は局所に炎症を起こすことで、組織の機能の回復や免疫
力を高めていこうとします。肺炎、肝炎、胆のう炎、腎炎
などの症状がこれにあたります。胆汁の分泌不足から生じ
る血熱は、人体の全組織を養っている血液の質を悪化させ、
各種の疾患を生む大きな要因として働くことになります。

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