肝臓機能が低下すれば胆のう機能も低下し、胆汁の生成、
分泌にも異常をきたしてきます。また、胆汁の生成、分
泌に支障をきたしてくると、肝臓の重要な働きである解
毒作用、赤血球の分解、体熱の維持作用が低下してしま
います。
それは胆汁の血液、体液の熱を取る作用の低下にもつなが
り血液は熱をもつことになります。これを血熱といいます。
私たちの体は血熱が生じると、血液の粘性が高くなり、
どろどろした血液状態を作り出していきます。さらさらし
た川の流れは速く、どろどろした川の流れは遅いように、
血熱は血流を停滞させていきます。また、血熱による熱の
作用で、赤血球の形がゆがみ、赤血球同士がくっついてし
まいます。
毛細血管の直径は髪の毛の約1/10くらいの太さで、
約6〜20マイクロメートル(マイクロメートルはかつての
単位でミクロンといい1/1000ミリをさします)になり、
その中を中央がくぼんだ円盤状の形をしている、
直径約8マイクロメートルの赤血球が流れています。
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