今、一億総肝機能低下といわれる時代にあって、精神的ストレスや心労か
  らくる肝機能低下から、ほとんどのかたが胆のうの機能も著しく低下してい
  ます。胆のうの機能低下は、胆汁の生成、分泌異常をまねき、血液の質を悪
  化させ、様々な症状や病気を発生させていきます。つまり病気のほとんどが、
  胆汁不足から起因しているといっても過言ではありません。
   胆汁には苦い体液として、血液、体液の熱を取り去る重要な働きがありま
  す。日本伝承医学では、胆のうと同時に肝臓の機能回復を図る目的で、胆の
  う、肝臓叩打法を行ないます。そして血液の質を高めるために、膝上大腿部
  叩打法を行ないます。また親指擦過法と頸椎(けいつい)の調整法を用いて、
  体内の熱を除去していきます。これらの技術は、肝臓、胆のうの機能回復を
  はかるとともに、その人が本来もっている自然の力を最大限に引き出して、
  免疫力を高めていくことができる操法となります。
   日本古来から、綿々と受け継がれてきた日本伝承医学の治療と共に、家庭
  でだれもができる氷冷却法をどうぞ実生活の中に取り入れ、健康維持に努め
  て頂きたいと思います。      次のページへ