生命体(生物)はあくまで“生き抜く”という設計の元に作られ、生きてい
くため、命を守るための対応手段を幾重にも兼ね備えているのです。
このあたりまえの前提に立ち、病気を捉えなおし、症状を捉えなおしてい
けば、“非常対応”の姿がこのように鮮明に見えてくるのです。
 すべてのモノ・コトには必ず正・反の二面が存在しています。一方的に
一面だけから見ていては真実は見えてこないのです。別の視点から症
状を捉えなおし、命のあり方を捉えなおしていけば、真実は鮮明にみえ
てくるのです。
 命を守る第二段階の対応としての体表にできる腫瘍(オデキ)、潰瘍性
皮膚炎は、このように内熱を排出し、生体を元にもどす対応の姿として、
捉えなおしてみることがたいせつです。
無理やり消すことに終始してしまうと、人体は次の対応の段階に追い込
まれていくようになります。

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