さらに骨のもつ重要な働きとして、骨髄の中にある“造血幹細胞”の存
在があります。この幹細胞は特殊な細胞で、他の細胞は死滅しても幹細
胞は生き続けます。この幹細胞の持つ情報があれば新たにすべての細
胞を復元できるのです。血管を新生させることも皮膚、内臓、筋肉、骨等
すべて復元可能な細胞といわれています。
現代医療の世界もこの作用に着目し、幹細胞を増やす作用のある薬物
を骨髄に注入して、血管新生に応用し始めました。(心臓病で血管狭窄を
ひろげるよりも新たな血管を作り出す作用に応用)しかしこれも一時的な対
症療法の域はでません。幹細胞の機能を活性化させるには、骨髄の場の
環境としての電気レベルを高めることが必要条件です。
幹細胞はDNAの総元締めともいうべきもので、生命情報の源といえる
存在です。また緊急時においては、幹細胞が母体となって血液を作り出
しています。昨今の「遺伝子治療」は人工的に作り出した正常遺伝子を骨
の中のこの幹細胞に移植する方法です。
以前は不治の病と考えられていた遺伝子病も、この幹細胞に正常遺伝
子を注入することで悪い遺伝子の生産が中止され、正常な遺伝子が作ら
れるようになりました。しかしこの治療法はまだクリアすべき問題が多々あ
るようです。場の環境が整わない限り、遺伝子を組み換えても、その遺伝
子は定着できないのです。
ここで注目されるべき点は、幹細胞が骨の骨髄の中にあるということです。
骨はまさに生命活動の中心たる「物質・エネルギー・情報」の集積している
器官であります。
その中の骨髄は骨の中の海水(水)に相当する部分です。
昨今波動水なるものが登場しています。水に情報を記憶させることができ
るならば、骨の中の水系成分に満たされた骨髄に情報を集積しておくのは、
生命体として当然なことです。
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