心臓は常に動いていなければならない臓器です。血液の
循環を確保するために様々な対応手段をもっていなければ
なりません。
 血液の循環を確保するための対応処置は第一段階として
血液の流れを速く、強くするために、血圧を高くすること
です。第二段階は、血管の内径を細くすることで、管の内
部の血液の流れを早くする対応です。第三段階として、心
筋を痙攣(けいれん)させることでスポンジ効果を生み、血
液を集めようとする対応です(狭心症がこれに相当)。筋肉
痙攣、胃痙攣、子宮痙攣も同様の作用で起こります。頭部
に発生すれば、しめつけられるような激しい頭痛が起こり
ます。第四段階としては、脳梗塞と同様に毛細管をつまら
せることで、循環を確保する段階です。これは次第に太い
血管にも発生することになります(冠状動脈硬化症、狭窄
症等)。

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