生体は、このように命を守るために幾重にも段階的に対
応手段をもっています。これらの段階のすべてに、警告サ
インとして、頭痛、めまい、のぼせ、立ちくらみ、息苦し
さ、動悸、胸部の圧迫感、しめつけられるような痛み等が
発生してきます。これらの段階を経て、心臓の病は心筋梗
塞、狭心症、心不全等に移行していきます。人体には突然、
死にいたらしめるというプログラムはありません。命の本
質を知り、警告サインの段階で気づき、適切な処置を行っ
ていけば、必ず治癒していくことができるのです。まず病
の本質を正しく認識することが重要であり、治療の選択を
誤らないでほしいと切に願います。
 日本伝承医学の心臓調整法は、脳内の血液循環をコント
ロールしている僧帽筋の緊張状態を取り去ると同時に、肋
骨(ろっこつ)の動きを取り戻し、心臓ポンプの圧迫をとり、
ポンプを正常に働かせることを目的としています。また延
髄と心臓を両手でバイパス的につなぎ、心臓に電気エネル
ギーを補充します。そして心臓に自然な動きを取り戻し、
生体電気を高め、血液の循環・配分を整えていく技術にな
ります。日本伝承医学の心臓調整により、心疾患は改善さ
せることができるのです。
 

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