寝つきが悪い、寝起きが悪い
~胆のうと自律神経と睡眠の話~
胆汁(たんじゅう)の分泌はリラックスしているとき(副交感神
経が優位なとき)に促進されます。逆にストレスが強いときや緊
張しているときは、交感神経が優位になり胆汁の分泌が抑えられ
てしまいます。
胆汁が分泌されなくなると、血液がどろどろでべたべたになり、
血液の循環が悪くなります。脳へうまく血液がいかなくなり脳内
に炎症(熱のこもり)が起きます。体の中で脳は最も熱に弱い部位
なので、熱がこもると体はこれを生命の危機と判断して、ストレ
スホルモン(コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン等
)を出します。夜間ストレスホルモンで脳が充満している状態に
なるので眠りの質が著しく低下します。なかなか眠れなかったり、
寝てもすぐ目が覚めてしまったり、起きた時に寝た感じがしなく
なったりします。
夜間ストレスホルモンが出続けると、自律神経のスイッチが壊
れてしまいます。交感神経と副交感神経の切り替えができなくな
ってしまうのです。通常は就寝時には副交感神経が優位になって
リラックスして眠りにつくのですが、このバランスが崩れると心
地よい眠りがとれなくなります。
≪どうしたらいいのか≫
胆汁の分泌を良くするために、就寝時には肝臓胆のうの冷却を
行ないます。炎症が除去できれば胆汁の分泌が促進され、脳への
血流も改善できます。
脳の炎症を除去するために氷枕での後頭部冷却、アイスバッグで
の首筋やひたいの冷却も必須です。
≪日本伝承医学の治療≫
日本伝承医学では胆汁の分泌を促進する操法を用いて臨床にあ
たります。
ストレスを軽減して肝臓の充血を除去するために、自律神経調整法、
後頭骨擦過法を用います。
自律神経の働きは気候や湿度とも関係があるので、室内の温度、
湿度には気をつけます。空調が効いた場所にずっといると、自律
神経のバランスがくずれるので、適度に外気に触れるようにします。
≪参考文献≫ 「眠りの質」