「めまい」は突然発生するわけではなく、警告システムと
して、第一段階は、「肩こり・首こり」に端を発し、第二
段階として、虚血性の頭痛を引き起こし、第三段階として、
「めまい」を発生させていきます。そして第四段階として
は、「脳梗塞・脳血栓」へと移行していくのです。第五段
階として脳出血・くも膜下出血へ移行します。
 めまいは、脳の虚血状態が進んだ段階で発生するもので、
脳梗塞、脳出血やくも膜下出血の前駆症状と位置づけられ
るものになります。めまいを起こすことで、横たわり、静
養しなさいという指令を身体が発してくれているのです。
この警告サインがでなければ、人は休息することなく無理
をし続け、いきなり脳出血等を引き起こしてしまうことに
なります。
 人体は、命を守る警告システムとして、風邪をひかせた
り、ひどい腰痛を起こしたり、めまいを起こしたりして、
横たわりなさいという指令を出していきます。“横たわる”
ということは、人体の血液の循環・配分を潤滑に行うこと
ができる状態を作ることになります。人は横たわることに
よって血液を身体のすみずみから脳内まで行き渡らせるこ
とができるのです。
めまいをとらえ直す

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