現代人の全てが、意識するしないに関わらず様々なストレ
スの中にさらされています。自然界には存在しなかった音・
色・光・臭・振動・電磁波等、様々な人口の産物がストレ
スとして作用し、目・耳・鼻を疲労させ、その受容場所で
ある脳を疲れさせているのです。また複雑な社会構造、社
会不安、人間関係、情報過多によって“脳”は疲れ切って
いるといっても良いでしょう。
 この疲れている脳を回復させ、機能させるためには相当
量の体液(血液・リンパ・組織液)を必要とします。通常
でも脳の血液消費量は多く、その循環・配分は全血液量の
かなりの量を占めています。つまり脳に体内の血液の多く
を奪われているのです。そしてこの脳内に多量の血液が貯
留し、循環がスムースにいかなくなると“充血性”の症状
を呈してきます。頭痛・頭重感・めまい・不眠・耳鳴りな
どの症状です。逆に脳内に血液の供給が少なくなると、
“虚血性”の症状を呈してきます。血液不足の状態が脳内
に起こると、脳がしめつけられる様な頭痛がおきます。
これが虚血性の頭痛の特徴です。また立ちくらみ・記憶力・
判断力の低下などの症状を現わします。このように脳内の
血液の配分・循環の異常は、更年期障害による脳に関わる
全ての症状に関与しているのです。

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