そして、人体内でもう一つ血液の配分を大きく乱す臓器
が肝臓となります。肝臓はレバーと呼ばれ、血が固まって
できたような臓器です。その大きな作用は栄養分の貯蔵と
胆汁の生成、身体の毒素の分解(解毒作用)であります。
そして肝臓は精神的な緊張やストレスにより、最も影響を
受けやすい臓器と呼ばれています。精神的緊張とストレス
はすぐに肝臓を充血させてしまうのです。つまり肝臓に血
液を多量にとられてしまうのです。これによって体内血液
量の配分に乱れが生じてきます。この影響はすぐに肝臓に
異常としては発現せず、他の臓器に関与して症状を現わし
てきます。
 先天的に肺の機能が弱い人は、肺や気管支の異常として
喘息・皮膚病という形で発現します。また胃腸の弱い人は、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ケイレン・胃炎・大腸炎・過敏
性大腸炎という発現の仕方をしてきます。また肝臓の充血
状態(機能低下)は人体の背部の筋肉のコリの状態を作り
出し、脊柱の歪みに発展していきます。その慢性化は肩凝
り・腰痛・各関節痛をも引き起こしていきます。

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