身体全体の組織・器官の全ての生理機能を円滑に営ませ
るためには、体液(血液・リンパ液・組織液)が循環され、
必要なところに必要な量が配分されなければなりません。
また、その体液の質はある一定の条件を満たしていなけれ
ば、正常な機能を発揮する事ができません。つまり脳内ホ
ルモンの分泌を促すためには、脳内の体液の「循環・配分・
質」をコントロールしなければならないのです。
 更年期障害があらわれる人は、この体液のコントロール
がうまくいっていない人ということになります。“熟年期”
は、月経という血液を排出したり作り出したりする、血液
の循環と配分の約30年間に渡って行っていたリズムに終止
符を打つ準備期間であり、修復期間でもあります。これを
スムーズに行うために生を全うしようとする生物としての
人が備えた安全処置であり、生物的対応となります。故に、
本来は体に失調を起こさせない様に、ゆっくりと長期に渡
って徐々に進めていく作業となります。

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