“生物”として人を考えた場合、“生物”全ての持つ合目
的性はその生命を全うしようとすることです。
一時も早く死にたいと生活している生物はあり得ません。
いかに生を全うするかが生物としての合目的性でありまし
ょう。故にその生物のライフサイクルの中で起こる、いく
つかの“過渡期”に起こる変化も生を全うするための、生
物としての自己調整の姿であると捉えることができます。
 あるべき生理機能がなくなる時、それに備えて何年も前
から徐々に準備をし、対応し、又徐々に修復をしていく、
これが閉経を中心とした前後10年位の時期に当たるのです。
生物としての人の合目的性の一つに「種族保存」という作
業も含まれています。これは重要な生理機能であり、これ
が停止するということは女性の生理機能上、大変な変化に
あたります。故にゆっくりと長い時間をかけて、自己調整
していくのです。生物として生を、全うするために備わっ
た“安全処置”また“生物的対応”となります

次のページへ