肝臓の持つ上記の作用の低下は、血液の質の低下及び脳
内物質の産出と分解を著しく低下させていきます。血液の
質の低下は、即、血液のろ過機能をもつ腎臓や脾臓に負担
をかけ、この持続は、腎臓、脾臓共に機能低下を引き起こ
していきます。
 ストレスに起因する肝臓の機能低下は、上記の機序で血
液の質をも低下させてしまうのです。精神的ストレスに起
因した肝機能低下は、このように血液の循環・配分・質を
大きく狂わせていくことになります。
もうひとつの中身の詰まった臓器としての脳は、通常にお
いても大量の血液を消費している場所です。精神的ストレ
スの持続は、当然脳を酷使し、さらに大量の血液を必要と
します。これは脳内の血液の循環・配分を乱し、脳の内圧
を上昇させます。脳の内圧の上昇は、頭痛及び、目、耳、
鼻にも症状をあらわします。
脳の血液の循環・配分の狂いは、脳内物質としての神経伝
達物質の産出を減退させ、また脳内ホルモンの分泌を低下
させることにつながるのです。

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