肝臓本体の病気としては、肝臓肥大、脂肪肝、肝炎、肝
硬変、肝腫瘍等がありますが、肝臓だけが部分的に悪いと
いう認識は改めなければなりません。病名がついた段階は、
肝臓のみならず、すべての臓器に影響が及んでいるのです。
肝臓の解毒機能の低下は、血液のろ過装置としての腎機能
を低下させ、血液の質の変化をもたらします。血液は常に
一定の成分・質に保つ必要から、元にもどす対応として、
一時的に血糖値を上昇させたり、尿酸値を高くしたり、コ
レステロール値を高くしていきます。これを異常と考えず、
血液の質を元にもどすための正への対応の姿ととらえてい
くことが重要な視点になります。
 このようにほとんどの病気の始まりは、精神的ストレス
に起因した肝臓の充血・熱の発生が関わっているのです。
人体中大きな臓器である肝臓に血液がうばわれる結果、全
身の血液の循環・配分・質に異常が生じ、病発生の原因と
なっているのです。肝臓の重要性を認識し、病発生の根拠
と機序に肝臓が大きく関わっていることを充分に理解して
頂きたいと思います。

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