夜、肝臓に血液の返りが悪くなると神経の興奮がおさ
まらず、不眠、多夢、寝起き寝つきが悪くなり、これか
ら発展して、不眠症、自律神経失調症、精神疾患(ノイロ
ーゼ、うつ病等)へと移行していきます。
肝臓の機能低下は、このように体にさまざまな症状を引き
起こしていきます。
 肝臓の充血・熱の発生は身体全体の血液の循環・配分・
質を乱す最大の要因となります。胃に血液不足が起これば、
胃痛、神経性胃炎、胃けいれん、胃潰瘍を発生させ、小腸
に起これば十二指腸潰瘍、大腸に影響すれば腹痛、過敏性
大腸炎等を起こします。また膵臓に影響を及ぼせば、血糖
値を上げていき、糖尿病に発展していきます。さらに肝臓
の解毒機能の低下により、毒素が分解できなくなることで、
じんましん、皮膚病、アトピーを発生させ、体外に肝臓の
熱と、体内毒素を排出しようと身体は働いていきます。
また肝臓に発生した熱は、上昇性を持ち、頭頂への熱の蓄
積を生み、頭頂部の脱毛の原因にもつながっていきます。
このように身体に生じる多くの症状は肝機能低下と関わっ
ているのです。 

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