この項は、人体の熱をすてるシステムを考察するアプローチ法として
冷却のための機械・器具が、人体の中ではもっと精妙で完璧に備わって
いる例をあげることで、人体の熱をすてるシステムの一端を紹介しました。
 前述してありますこの世の中のすべての道具、機械、器具は、人体の
構造、機能、形態の延長上に存在するという考え方が事実として証され
ました。この世のすべての道具、機械、器具は、すべて人体中に、もっと
精妙に完璧な姿で存在するということです。
 この考え方は、いまだ未知の部分の多い生命、人体探求のアプローチ
法として、重大な示唆を私たちに与えてくれます。
 例えば現代科学文明を支えているものに、電気、磁気の応用がありま
す。“電気”の使用なくして現代文明は成立しないといっても過言ではあ
りません。これを人体にあてはめ、電気に着目して、「イノチの物理」を発
見できたのです。
 生命・人体の謎にメスを入れるのは、このような観点に立って、一歩一
歩進めていくことが可能なのです。

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