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 脳は頭蓋骨によって堅固に守られています。そのために
頭蓋骨にある首から脳への入り口はわずか直径2cmくらい
の穴しかあいていません。つまり人体はフルフェイスのヘ
ルメットをかぶった状態と同様になります。それゆえ脳内
には熱がこもりやすく、余分な熱をなかなか速やかに排出
することができません。そのため耳の穴、鼻の穴、目、口
といった、大きな“穴”を頭部にあけることで脳内の温度
を一定に保ってくれているのです。
 人体の穴のほとんどが頭部に集まっているのは、実は脳
内の余分な熱を捨て、脳内温度を一定に保ち脳内の血液の
循環・配分・質を守るための手段だったのです。しかし、
この穴の存在だけでは処理しきれなくなると、耳だれ、目
やに、涙目、目の充血、鼻水、よだれといった対応で余分
な熱を体外へ排出させ、脳内の温度を一定に保とうと働く
のです。
つまり目の症状だけではなく耳、鼻、口に生じるすべての
症状も生きるための正への対応の姿だったのです。そして
これらの症状のすべてもまた、頭部(脳)冷却によって回復
可能となります。

頭部に穴が集まっている理由