[骨を中心の医学と内臓中心の医学]


 日本伝承医学では、命の物理に基づいて電気の発生場所、電気の通
り道を骨に見出しています。骨を核(芯)としてすべての生理機能との
関連を考えて作られた医学になります。「核」となるものを一本に集
約して構築しているため、体系が複雑でなく、きわめてシンプルにな
っています。
 骨というものの特性は、圧に対して一番敏感に反応する性質を持ち、
圧がかかることで電気を発生させていきます。骨は、人体で最大最速
の伝達系であり、眼に見える最大のネットワークとして存在し、電気
の発生場所、また通り道でもあるのです。このように生命活動の中心
はすべて骨に集約されています。
 日本伝承医学は「形の医学」ともよばれ、古代人は手足の角度を開
くことで、大気電気吸着のためのアンテナを作用させ、人体内の電気
の分布状態が変わることを発見していました。また関節の形を作るこ
とで、人体のある場所に血液を集めることにも気づいていました。こ
のように骨に形をとることで、大気電気、大地電気の吸着を可能にし、
同時に人体内の電気の流れの分布を変えることが古来よりできたので
す。電気の流れと分布が変われば血液の循環、配分、質も同時に変え
ることができます。
 日本伝承医学の技術は、ある形をとり、骨に圧を加え、電気を発生
させ、最大最速の伝達系としての骨のネットワークを使って、全身の
骨に瞬時に波及することができる技術であります。圧に対して一番敏
感に反応するという骨の特性を使用して、「ゆり・ふり・たたき」と
いう骨に断続的な圧をかける技術も開発しています。

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