次の段階とは、膝の骨の変形です。変形させることで、
膝内部の循環を守ろうと働きます。これは変形性膝関節症
という病名がつけられる段階です。変形することは、けっ
して悪いことではありません。手術をして骨の変形をとっ
てしまうと、人体は次なる循環を守る対応をとることにな
ります。ますます膝の痛みを助長する結果となることを認
識して頂きたいと思います。
もうひとつ膝に腫れと痛みを発生させる原因として関節
リウマチと通風があります。関節リウマチ、通風は血液の
質(成分)に異常が発生し、起こる病気です。血液の質の異
常は、血液の循環・配分に異常をきたした末に起こる段階
で、病としては重篤です。この段階の血液は、赤血球同士
がくっつきあって、大きな赤血球の固まりになっています。
普通一個の赤血球であれば、毛細血管を自由に通過できる
のですが、大きな固まりとなった赤血球は、毛細血管をつ
まらせてしまいます。前述してあるように、膝関節は捻れ
の集約が一番大きな関節であり、それだけで血液の循環が
停滞を起こしてしまいます。リウマチ、通風、による赤血
球の変形は、特に膝関節の毛細血管をつまらせ、膝に痛み
と腫れを発生させていきます。
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