膝は強い負荷を支えるために、人体の関節の中でここだけ
膝蓋骨(膝のおさら)という骨が組み込まれ、筋肉の支えを
効率よく働かせるために“動滑車”の役目をこの“骨”に
与えています。
膝関節に捻れが生じると、この動滑車の役目をはたす膝蓋
骨(おさら)が動きを制限され“動滑車”の役目が果たせな
くなり、膝関節と周囲の筋肉に大きな負荷を与えることに
なります。この状態の持続は、膝に熱の発生を余儀なくさ
せます。
 このように膝関節に発生した捻れの歪みは関節内の血液、
体液に循環を停滞させ、異常な負荷を膝関節と周囲の筋肉、
腱、じん帯に生起し、この状態の持続は膝に炎症を起こさ
せる原因として働くことになるのです。内部の熱が処理し
きれなくなると対応手段として、膝に“水”を貯めること
で熱をさますように働きます。これが膝水腫になります。
腫れとは以上の機序で発生しているのです。
この認識なく痛みをとるために膝にたまったこの“水”を
何度も抜く処置を繰り返すと、必要があって水を集めて熱
を処理しようとしているのに、この機序を崩されることに
なり、次の段階で膝の熱を取り去ろうと人体は働くことに
なります。

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