私たちの体は肝臓の機能が低下すると、胆汁の生成機能を著
しく害し、胆汁の分泌低下をもたらします。脂肪の消化に欠か
せない胆汁が不足すると消化酵素を出す、すい臓に大きく負担
をかけ、すい液の分泌低下をも引き起こします。すい液が出な
くなると胃から出る胃酸を主成分にした胃液を大量に出すこと
で体は食べ物の消化を助けようとします。これが胃酸過多にな
り、胃の膨満、内圧の上昇を引き起こしていきます。この内圧
を抜く対応が逆流性食道炎となります。

この症状を改善していくには、まず、肝臓の充血、炎症を取り
去り、肝機能を上げ、胆汁不足を補うことです。胆汁が生成さ
れればすい臓にも負担がかからず、胃の機能を取り戻すことが
できます。

体に出ている症状は単に現れている症状だけを封じ込めてしま
うのではなく根本的要因から見つめ直し、正しい選択眼をもっ
て対処して頂きたいと思います。


≪参考文献≫有本政治著:
     「逆流性食道炎の本質
     「胃酸過多と逆流性食道炎の本質

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