病を捉えなおす

 「命は生き続けられるようにプログラムされている。」
この事実に照らして、病(ヤマヒ)を考察してみますと、病気を単に悪い対
応、反応ではないという結論が導き出されます。病気は悪いモノ、悪いコト
と一方的に決めてみていくと、とんでもない認識違いを引き起こしていくこ
とになるのです。病気のすべての症状、反応は何かを元に戻す、つまり、
生きるための対応なのです。
 この視点を欠落させてしまったところに、現代の医学の混迷があるよう
です。病は反の対応ではなくて、正の対応という視点で、病気のすべての
症状反応を捉えなおしてみる必要性があるのです。
正・反相反する面を持つ「モノ・コト」を、逆の視点から捉えなおしてみるこ
とによって、今までみえなかった真の姿が浮き彫りになってくるのです。



自然界を貫く法則

  自然界を貫く法則のひとつとして、モノ・コトには、「正・反」の二面が存
在するということです。表があれば裏があり、男性がいれば女性もいる。
陰陽、雌雄、上下、左右、内外等、すべてにおいて二面性を有しています。
故にモノ・コトは、一方的に一面だけからみていては、真実はみえてこな
いのです。
  現代科学、現代医学の進んでいる方向はまさに一方向、みえるものし
か信じない。再現できるものしかみようとしていません。これでは自然界を
貫く法則に反した見方となってしまいます。
 例えば病気とは、悪いコト・悪いモノと一方的に考えられてしまいます。
これは、自然界の原則から、はずれていることになります。
モノ・コトには必ず「正・反」という法則があること、これが自然界を貫く法
則であります。


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