遠隔療法

【波動】

この世に存在する全ての物質・物体(素粒子)には波動的な性質があ
ります。素粒子から発生するエネルギーは光や音、電波等と同じよう
に固有の周波数と波長をもっています。これを波動と言います。物理
学で言う波動とは、物理量の空間分布パターンが伝播する現象を指し
ますが、ここでは人間の意識、想念、体における波動について記載し
ていきます。

私たちの意識(有意識、無意識)、想念、体は波動によって共鳴し
伝播されます。人間の臓器や細胞にも固有の周波数があり、周波数の
乱れが病気の原因と考えられています。これは「振動医学」と言われ、
ドイツでは医師が病気の治療に用いています。振動医学では否定的な
感情(不安・恐怖・憎しみ等)が固有の周波数に大きく影響するとされ
ています。

日本でも「病(やまい)は気から」言われるように、人間の体は気も
ちのもちようでいかようにもなると言われてきました。不安やストレ
ス、心配、恐怖等で気がめいると肝臓が瞬時に充血してしまい血液の
循環が悪くなるからです。肝臓の充血は、胆のう機能を低下させ
(
胆のうの腫れ)、胆汁(たんじゅう)の分泌不足をまねき、血液の質を
低下させていきます。つまり病気は精神状態によって大きく左右され
ると言うことです。気(気もち)が充実していると、脳波がα波(アル
ファ波)になり良い脳内物質が生成され、痛みが緩和されます。脳波
と精神状態は深く関わっている為、不安や恐怖心が強いと痛みや苦し
みも強くなってしまうのです。

【脳波】

脳の神経細胞から出ている周期性がある微弱な電流により脳は活動
しています。この微弱な電流をグラフにすると波のような形になるた
め、脳波と呼ばれています。脳に異常が起こるとさざ波のようなゆる
やかな波形の脳波は、とがって広い巾の波形に変わります。脳波の
異常によって病気を発見することもできます。脳波をみることで健康
状態を知ることができるのです。

α波は8Hz~14Hz迄の周波数の脳波の事を言い、人間がリラッ
クスしている時に表われます(副交感神経優位の状態)。この時は意識
レベルが高まり、自分の能力、自己治癒力を最大限に発揮することが
できます。θ波(シータ波)4Hz~8Hz迄の周波数の脳波を言い、
浅い睡眠時の脳波と同じになります。夢で見たことをはっきり覚えて
いて、現実に実践することで物事がうまくいくことがありますが、
このような夢をみる時の脳波はθ波になっています。瞑想時で例える
と通常の瞑想時にはα波になりますが、瞑想が深くなってくるとθ波
に変わっていきます。θ波のときには発想やひらめきが生まれやすく
なります(深い眠りの時は0.5Hz~4Hzのデルタ波になっています)

β波(ベータ波)14Hz~38Hz迄の周波数の脳波をさし、普段
日常生活を送っている時の脳波になります。イライラしたり怒ったり、
不安や恐怖心が強くなるとβ波は大きくなる為、β波は「ストレス波」
とも言われます。この時は自律神経の交感神経が優位になっている
状態で、このβ波の持続は、肝臓(胆のう)心臓等の内臓に機能低下を
引き起こし、病気や様々な症状を発症させていきます。このように
人間の体は脳波、精神状態と連動しているのです。

心の状態を平静に保つことでβ波はおさまりα波が大きくなり、
痛みや苦痛が軽減されていきます。ストレスや不快感、苦痛を受ける
と瞬時に肝臓が充血するように、脳波も一瞬でダメージを受けてしま
います。遠隔療法では時空間を超えて、気(電気、エネルギー、想念)
を送ることで脳波を修正し遮断された神経系に神経可塑性を起こし
修復再生していきます。

【脳内モルヒネ】

神経伝達物質のひとつであるエンドルフィンは内在性オピオイドで、
モルヒネと同じ様な働きをするため、脳内モルヒネと言われます。
人間の体には痛みや苦痛を和らげるために、モルヒネのような力をもつ
このような物質が元来脳内に備わっています。この脳内モルヒネは、
耐えられない痛みや精神的苦痛等の危機がせまると心身を守るために
発動するようになっています。

脳内モルヒネは脳内麻薬様物質とも呼ばれ100種類以上存在してい
ますが、解明されているのは現今βエンドルフィンの他、アドレナリ
ン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、エンケファリン、ガンマ
アミノ酪酸(ギャバ)、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン等の
20種類程になります。これらの神経伝達物質は食べた物に大きく
左右され、食物から生み出されてきます。日々の食事の内容が脳を
形成し、脳の健康を司っているのです。

 

【 神経系 】

神経系とは身体内外から受けた刺激を感受し、それを中枢に伝え
あらゆる諸器官の働きを調整するように働く伝導系になります。神経
系は中枢神経系と末梢神経系の二つに分かれています。中枢神経系と
は神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになってい
る領域のことで、脳と脊髄をさします。

末梢神経系は中枢神経に出入りする神経繊維や体の諸器官にある
神経細胞すべてをさし、あらゆる部分との情報、連絡をとりあう連絡
路になります。無数の神経繊維が集まって束を形成し、神経外膜とい
う緻密な結合組織で包まれています。末梢神経系には脳神経(脳から
出入りする神経繊維)と脊髄神経(脊髄に出入りする神経繊維)があり
ます。

末梢神経はさらに運動神経、知覚神経(感覚神経)、自律神経に枝分
かれしています。神経繊維の刺激、興奮は活動電位としてとらえられ
ています。この活動電位は時間経過がはやいためインパルルスとも呼
ばれます。インパルスを伝導するのが神経繊維の役割とされています。
この神経繊維、つまり神経系を発動させているのが骨伝導系になりま
す。骨伝導系が骨幹で、神経系は枝葉ということになります。
この骨伝導系を作動させ骨髄機能を発現させることができる治療が
日本伝承医学になります。


(参考文献)有本政治著:『骨伝導系が作動すると人体に何が起きるか』

()神経系を生理的機能上に分類すると、動物神経系と植物神経系
に分けられます。動物神経系は動物性機能、つまり環境の変化に適応
できるように調整する機能のことをさします。横紋筋の運動や感覚作
用、精神作用を司るため、体性神経系、環境神経系とも呼ばれていま
す。植物神経系は植物性機能、つまり消化・吸収・循環・呼吸・分泌・
栄養・生殖等を無意識内で支配し調整し生命維持の約割を担っている
ので、自律神経系、内臓神経系、生命神経系とも呼ばれます。
自律神経系は交感神経系と副交感神経系に分かれています。

 

()筋肉は横紋筋と平滑筋に分けられます。横紋筋は骨格筋と心筋の
ことをさします。骨格筋は運動神経の支配を受けているので自分の
意志で動かすことができます。しかし心筋と平滑筋は自律神経支配の
為、自分の意志では動かすことのできない筋肉になります。     

【頭部と肝臓冷却】

人間は脳内に最も炎症()を帯びやすい生き物になります。それは
日々様々なストレスを受けて暮らしているからです。ストレスで肝臓
が充血すると、全身の血液の循環、配分に乱れが生じ、脳に虚血(血液
不足)が起きます。脳は虚血を回避するために炎症()を引き起こし、
血液を集めようとしますが、脳内に炎症がおきると脳内の情報伝達が
正常に働かなくなり、神経伝達物質に支障をきたしてしまいます。
痛みをおさえてくれる脳内モルヒネも分泌されなくなってしまいます。
痛みを軽減し病気や症状を改善していくためには肝臓の充血、脳内の
炎症を除去するために家庭療法として頭部と肝臓を氷枕とアイスバッ
グで局所冷却することを毎日の日課として行なうことが必要です。

 

【日本伝承医学の治療】

日本伝承医学の治療は、骨に振動や圧を加えて微弱な電気を発生さ
せ骨髄機能を発現させていきます。伝達系の骨幹にあたる骨伝導系が
作動すれば枝葉にあたる神経系も整います。損傷した神経系を修復、
蘇生させることができるのです。

脳は微弱な電気信号(インパルス)が神経細胞(ニューロン)の樹状
突起から細胞体をへて軸索を通り、次の樹状突起へと伝わることで情
報が伝達されていきます(脳波はニューロンネットワークを流れたイン
パルスを外からキャッチしたものになります)。身体に生じる麻痺や
しびれ、硬縮硬直等は、この電気信号が遮断されて、神経からの情報
が筋肉へ正常に伝わらなくなってしまったことにより発症していきます。

日本伝承医学では骨伝導系を用いて微弱な電気を発生させて神経
可塑性(かそせい)を促していき、遮断された神経系の情報をつないで
いきます。また後頭骨擦過法、自律神経調整法、麻酔操法を用い、脳
の中枢部分である脳幹の炎症()を除去し脳波を整え、痛みや苦痛を
軽減していきます。

【遠隔療法】

電波が地球の果てまで届くように、波動もどんなに遠く離れていて
も伝播することができます。遠隔療法は、精神的症状、重篤な病気、
神経系の病気の方の自己治癒力を最大限に引き出し、改善治癒に向かう
お手伝いをさせて頂く療法となります。療法を受けるに際しては術者
と受者の波長が合うことが条件となります。

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