脱腸について

 脱腸は腸内の圧力(腹圧)を抜く対応として生じます。腹圧が高
くなると臓器(心臓、胃、横隔膜等)が圧迫され、血流が滞り、
息苦しくなり臓器不全に陥りやすくなります。これを回避する
ために、脱腸という症状を起こして体を守っています。
 日本伝承医学ではこのように、体に生じる症状を悪い事として
みるのではなく、命を守るための正への対応として捉えていき
ます。その部位だけをみていくのではなく、体全体との関連の
中で根底に潜む要因から正し、症状を改善していきます。
 脱腸ではまず腸の炎症を除去する施術を行ないます(腸の操法)
そして右膝上の斜め叩打法(内臓を上げる操法)を用いて、下が
って飛び出ている腸を上げていきます。脳腸相関と言うように、
腸は脳と深い関りがあるので、家庭療法としての頭部冷却は重
要な意味をもちます。
 日常生活で気を付けることはぱんやパスタ等の小麦粉を使った
ものはとらないようにします。小麦粉は含有されているグルテ
ンが腸の炎症を助長させます。脱腸を悪化させます。
 治療と併用して家庭療法としての局所冷却法と「食・息・動・
想・眠」を行なっていくことで、脱腸は改善することができます。
家庭療法は受診時に指導を行っています。治療はしばらくは、
二週間に一度の受診となりますが徐々に間隔をあけていきます。

 自分の体に起こる症状は悪い事ではなく、命を守る対応である
という視点にたってみていくとあらたな気付きを得ることがで
きます。

  「脱腸を改善するには」