日本伝承医学とは

 日本伝承医学の学技は、既存の治療法と大きくその概念を異にします。
本来の骨の働きに着目し、生命原理に基づいたシンプルでやさしい技法
となっています。原理が統一されているため、ひとりでも行なえ、家庭療法
としても十分に効果を発揮することができます。


一.  骨は生命活動の中心的役割をになっている

  @ 骨は単なる人体内の支えとして存在しているのではない
A  骨は人体中最大の組織である
B  骨は人体中、最大最速の伝達系としてネットワークとしての
   役割をになっている

  (骨が幹で、神経網、血管網は枝葉に相当する。本線と支線の
   関係である) 
神経の本線は脊髄として脊柱(背骨)の中を
   通り、椎骨の間から枝分かれしている

C   すべての生物は生命体のしくみとして「物質・エネルギー・情報」
   の三態で作られている
骨はその「物質・エネルギー・情報」の
   貯蔵庫であり、産出、発信場所である

       物質・・・・・・・・・カルシウム・リンの貯蔵庫(生命に不可欠な物質)
       エネルギー・・・電気を発電し、充電する
        情報・・・・・・・・ 骨髄中には幹細胞というすべての細胞になる遺
                伝子情報をもった基となる細胞が存在する

D 骨髄は造血と免疫の主体である(赤血球、白血球、血小板を
   作っている)       

        造血・・・赤血球は生命活動のもとになるいちばん重要な栄養
            素である

         免疫・・・白血球が有害なウィルス、細菌、がん細胞等を除去
            する母体となる

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