心臓の働きを助けるために体はどのような対応をとるか
  ―――二の腕、ふくらはぎが太くなる意味―-――

 心臓機能が正常に働くためには、心臓から送り出した血液が速やかに、
効率よく、心臓まで還る必要があります。心臓のポンプは血液を全身に送り
出すための機能であって、吸い上げるためのポンプではありません。
 ではどうやって送り出した血液は心臓まで還ってくるのでしょうか。
それは全身の筋肉の収縮作用、特に下半身の筋肉群の働きによって行な
われています。その中でもふくらはぎの筋肉が重要となります。次にもも、
お尻の筋肉になります。心臓機能が遺伝的に弱い人は、これらの筋肉を多く
つけていくことで、心臓に還る血液量を促進するための対応手段をとっています。
 また二の腕の筋肉も、足の筋肉と同様に心臓に還る血液を助ける重要なポン
プ機構の役割をになっています。二の腕という、心臓に一番近い部分の筋肉ポン
プを使って、速やかに心臓に血液を還していきます。二の腕を太くすることによっ
て、常に一定量の血液が心臓に還るように手助けしてくれているのです。
 このように体は心臓機能を守り、生命を維持していくために、必要部分を自然に
太らせ、体型を変えていくのです。 

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