ではどうして、脊柱の生理的湾曲がくずれてしまうかと
いうと、それは人体の機能面を司っている“内臓”が炎症
肥大を起こすからです。人体内部にある内臓が炎症・肥大
を起こすと構造体はこの圧迫を避ける姿勢を余儀なくされ
てきます。人体の中で炎症・肥大を起こしやすい内臓は、
肝臓と脾臓になります。特に肝臓は精神的ストレスによっ
て炎症や肥大を発生しやすい人体中で大きな中身のつまっ
た臓器であります。また大きな位置をしめている肝臓に肥
大が生じると、この人体機能上圧迫をさけ、横隔膜の上下
による肝臓の動きを確保しようと働きます。
人体の脊柱と肋骨は、前方に突出することでこのスペース
を作るように変形します。これが柱の生理的湾曲をくず
す根拠として作用することになるのです。
左にある脾臓も同様です。その他、心臓や肺の機能を助け
るために、猫背や鳩胸も発生しているのです。
このように人体の機能面を司どる内臓が、脊柱の生理的
湾曲を乱す根拠として存在しているのです。