人体の構造躯体が歪むと、全体の姿勢(形態)に変化があ
らわれてくるのは当然です。鳩胸、猫背、首が前方に突出
している人等、様々な姿勢(形態)の人がみられますが、こ
れらは脊柱の生理的湾曲がくずれていることを示すもので
腰痛が発生しやすくなります。
 脊柱の生理的湾曲の逸脱は、力の一点集中を生起し、必
ず腰痛を発生するといってもよいでしょう。特に脊柱の下
部、腰椎の4番、5番、仙骨に力の集中が発生します。これ
が長期的に持続すると、身体はこれを支えようと働き、腰
部周辺の筋肉に“こり”の状態が発生してきます。
この状態が極限まで達してくると、何かを引き金にぎっく
り腰をおこすことになるのです。
また腰椎にかかる力の集中は、骨の間のクッションの役割
をもつ、椎間板を脱出(ヘルニア)させることになり、椎間
板ヘルニアを発生させる原因となります。


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