生命体は、あくまでも生物としてその生を全うしようと
働きます。これが生命の原理・原則であり、生きるために
幾重にも備えてある安全装置、対応手段をもっています。
体内に“石”を形成するのは、命を守る正への対応手段で
あり、悪い対応ではありません。故に“石”を消す処置を
講じることは、次の対応手段を発現させなくてはならなく
なり、新たな症状を生み出す要因となることを認識しなけ
ればなりません。次の対応は、胆管を狭窄する手段をとり、
あくまでも胆汁の循環・配分を守ろうと身体は働くのです。
胆管狭窄症という症状が、これに相当し、これもまた、胆
管を拡げる処置をとれば次々と人体は新たな症状を拡大し
ていくことになるのです。
 胆汁の生成に関わる肝臓の機能を高め、胆のう機能を復
活させれば、“石”は自然溶解してくれます。不必要なも
のは実にみごとに溶解し、吸収してくれるよう働くのが生
命のプログラムとして当たり前の対応の姿であるのです。
日本伝承医学のもつ、肝臓・胆のう調整法と冷却法は、自
然消滅を達成できる有効な手段となります。
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