身体症状症

 身体症状症は、以前は身体表現性障害、身体化障害、疼痛性
障害等の呼び方をしていましたが精神科診断分類の検討に伴い、
身体症状症に統一されました。心労やストレス、極度のプレッ
シャー等の心理的な要因が様々な身体的症状として表われてき
ます。精密検査をしてもどこも悪くありませんと言われてしま
うのもこの症状の特徴のひとつになります。
 症状としては吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、疲労感、
脱力感、痛み、動悸、不整脈、発汗、しびれ、麻痺、けいれん、
てんかん、発作、意識消失、不安感、抑うつ状態、胃腸症状、
過食拒食症状、視覚聴力障害、身体醜形障害、心気症等が挙げ
られます。症状が多岐に渡る為、双極性障害や統合失調症、自
律神経失調症、慢性疲労症候群等の診断名が付いてしまう場合
もあります。精神症状の診断名は担当医によっても異なる場合
があるので、的確な診断による処方が必要です。
 身体症状症をはじめ精神疾患の多くは脳内に炎症がみられます。
脳の中枢部である視床下部に炎症が起こることで、生命現象を
司る自律神経が正常に働かなくなり、呼吸、心拍、血液循環、
情緒等の基本的生命維持組織すべてに支障をきたします。
 日本伝承医学の治療はまず脳の炎症を除去し、自律神経のバ
ランスを整えることを主体としています。また、家庭療法とし
ての肝臓と頭部の局所冷却法を併用していくことで回復を早め
ます。
 私たちの脳は、数千億もの神経細胞から成り立っていますが、
この神経細胞は電気信号により様々な情報を全身に伝達してい
きます。日本伝承医学がなぜ精神疾患に著効を示すのかはここ
にあります。骨に圧や振動を与えることで骨に微弱な電気を発
生し、骨髄機能を発現させ、神経可塑性(しんけいかそせい)
促すことができるからになります。西洋医学では限界とされて
いる病状でも回復に向かわせていくことができるのが日本伝承
医学になります。
 精神的症状の場合は週1回の受診となります。症状が落ち着
いてきましたら隔週とし
ます。薬の服用を止めたい場合、量を
減らしていきたい場合は担当の臨床士に御相談下さい。

                   日本伝承医学治療院