子宮頸部異形成

【子宮頸がん検査について】

子宮の入り口の子宮頸部から細胞を採り顕微鏡で調べます(細胞診)
病変が疑われる部位から組織を摂取します(組織診)。摂取した細胞に
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)が感染している
かを調べる遺伝子検査をします(HPV検査)HPVには100種類以上のタイ
プがありますが、その中でも16型、18型を始めとする13種類が、子宮
頸がんと深い関連性があるとされ、ハイリスクHPVと呼ばれています。
HPVの多くは自己免疫によりウイルスを排除し自然消退しますが、自身
の免疫力がかなり低下しているときに感染が長期に渡り継続してしまい、
ハイリスクHPVと診断されます。

子宮は新しい細胞を生み育てる所なので、ウイルスや異物に対して
本来は非常に耐性がある所になります。その部位が侵されたということ
は免疫力が著しく低下し、心身にかなりの弱りが出ていたと言うこと
になります。子宮頸がんの検診で陽性と言われると、ショックを受け
ますが不安感やストレスは肝臓を充血させ、血液の循環や質を乱し、
免疫力を低下させてしまいます。がんと診断される前にまずは異形成
の段階であり、すぐに子宮摘出手術になるということではないので
気もちを切り替えていくことが必要です。この検査はショックが大き
いので「子宮頸がん検査」ではなく、「子宮頸部異形成検査」という
呼び方の方が適切かと思われます。

 【子宮頸部異形成】
 子宮頸がんになる前の状態を子宮頸部異形成と言います(前がん病変)
子宮頸部上皮内腫瘍とも呼ばれます(CIN)。病変の程度によって、軽度
異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)
に分けられます。子宮頸部異形成の原因は、ハイリスク型ヒトパピロー
マウイルス(HPV)の持続感染によるものとされています。HPVに感染し
てもほとんどの人は自己免疫機能によって、HPVを体外へ排出できます
が、免疫力が著しく低下している場合、HPVが体内に残り異形成となり
ます。軽度~中等度では生活習慣に気をつけ、免疫力を上げていけば
自然治癒していきます。

異形成は可逆性疾患のため、高度異形成の診断が出ても軽度異形成
に変化することもあります。確率的には20パーセント弱になりますが、
この数値はあくまで検診を受けた人の中でのデーターになります。
子宮頸がんの検診を受けたことがない人で、異形成に気づかないで消退
している人もいるので、可逆性疾患の場合、軽度に変化し消退してい
る人の割合は、20パーセントよりもっと高くなります。高度異形成と
診断されても必ずしもがんに移行する訳ではないので、インターネッ
トでの情報や、病院での断定的な診断に振り回されずに、まず生活習
(食息動想眠)に気をつけ、自身の免疫力を高めていく事を目標と
します。

薬品等の化学物質が血液に入ると、体はそれを異物とみなし、白血
球の数値を急激に跳ね上げます。化学物質は休眠しているがん細胞を
原発させてしまう要因にもなるので、ホルモンの変動時期の生理時に
は、特に使用しないようにしていきます。

【子宮と月経】
 子宮の大きさは鶏の卵くらいで、下部の筒状の子宮頸部と、上部の袋
状の子宮体部の分けられます。子宮頸部の下は腟(ちつ)につながり、
子宮体部の左右からは卵管が出ています。子宮の左右には卵巣があり
ます。子宮は筋肉でできていて胎児を育てる場所で、子宮内膜という
粘膜で内側が覆われています。子宮内膜はエストロゲン(卵胞ホルモン)
の作用を受けると、受精卵の着床に備えて増殖して厚くなりますが、
妊娠しなければはがれ落ちます。これを月経(生理的出血)といい、
この周期は約28日間隔で繰り返されていきます。

月の満ち欠けが一日も狂わず正確に来るように、本来は月経の周期
も遅れたり早まったりしないのが正常な状態になります。自身の健康
状態を認識するためにも毎朝布団の中で起き上がる前に、基礎体温を
つけていくことも大事です。正確な数値を知るためには目覚めたとき
の安静時に、同じ時間帯に計測することが必要です。体温計は専用の
婦人体温計を使い、毎朝記録していきます。

【日本伝承医学】
 日本伝承医学の治療は骨に圧を加え微弱な電気を発生させ、骨伝導
を介して全骨格に伝播させていきます。これにより骨髄機能を発現さ
せ生命力を高め、免疫力を上げていきます。 個別操法としてふり操
法を用い子宮の機能を高めていきます。家庭療法としての頭部冷却に
より、脳幹の熱のこもりを除去し、基本的生命維持機構を高めます。
子宮の場の環境を整えることができるので婦人科疾患に対しては最も
著効を示します。