横隔膜の動きを制限する原因のひとつは、人体に捻れの
歪みがでた場合になります。上体の捻れの歪みは、カゴ状
の肋骨全体の動きを悪くします。この肋骨に付着して動い
ている横隔膜は捻れることによって、その動きが小さくな
ってしまいます。また、身体全体に起こった捻れは、水道
のホースが捻られて水の流れが止まってしまうように、血
液の流れを著しく悪くしてしまいます。もう一つの要因は、
人体中大きな臓器である肝臓に充血・肥大が起こっている
場合です。肝臓に肥大が生じると、本来の流動性、可動性
が著しく制限されます。肝臓は横隔膜といちばん大きく接
している臓器で、この臓器の肥大が横隔膜の動きを大きく
制限し、全身の血液の循環を悪くしてしまうのです。
 また全身の血液配分を狂わせる要因のもうひとつは、肝
臓と脳の充血が考えられます。人体中、中身のつまった大
きな臓器である肝臓と脳に全身の血液の多くをうばわれる
と、血液の配分を大きく狂わせてしまいます。
これらの要因のため、全身の血液の循環と配分に乱れが生
じた場合、生理時にわずかな量の出血であっても、子宮や
身体各部に血不足の状態を作り痛みや不調を生じてくるの
です。


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