日本伝承医学技法の独自性-            

三指半操法、ゆり・ふり・たたき操法

日本伝承医学は、整体法やカイロプラクティックのように背骨のゆがみを矯正
したり、筋肉をもんだり押したりする按摩やマッサージ、指圧法とは異なり、
骨そのものに対しての圧とゆり・ふり・たたきの振動(ヒビキ)を加えることが
技術の主体となっています。骨に電気を発生させ発生した電気を骨伝導を介して
全身の骨格に伝導させ、骨髄の中にある全細胞の母体である骨髄幹細胞(造血幹
細胞)にスイッチを入れ造血力(免疫力)と細胞新生力(生命力)を高めることを
目的としています。骨の特性である圧電作用と骨伝導を用いた日本伝承医学の
基本となる操法が、三指半操法、ゆり・ふり・たたき操法になります。

三指半操法は、形の医学としての仰臥位で上肢と下肢を開閉して、人体に電界
を作っておき質量のある下肢全体を10cm位もち上げ下肢全体を内旋して踵を落下
させて踵に圧をかけ、落下の振動が下肢の骨全体に伝わる技法となります。

骨に振動(ヒビキ)を与える技法は骨格全体を大きくゆすったり、下肢全体を
縦方向(長軸方向)に細かくふったり、手足の角度をとって大腿骨の骨をたたく、
ゆり・ふり・たたき操法となります。骨の圧電作用を作動させ、骨伝導に伝える
ための技法となります。体全体をゆするゆり操法は術者の両手で受者の両足を
上から把持し、両踵に圧をかけながら体全体が波打つように横方向にゆすり、
最後に両踵を床から少し浮かし、トントンと両踵に落下圧をかけます。これは
発生させた電気を流動電位に変えて全身に波及させるために行ないます。

ふり操法は、右下肢だけを用います。右下腿骨の腓骨と脛骨の両方を細かく
ふれる経穴の懸鐘穴(ケンショウケツ)(髄会)付近を術者の右親指腹で圧定し、
下肢全体を長軸方向に細かくふっていきます。右足だけを使用して左足は使いま
せん。これは古代人の発見した体の法則で、右足の物を上に上げる作用を用いて
上方に効かせるためです。たたき操法も同様に右大腿骨だけを使用します。
右大腿骨のどの部分をたたくかで、どの内臓に反射がいくかが決まっています。
肝臓の病気に対しては右大腿全体に軽くけん引をかけて肝臓の反応点を1分間位
手刀で叩くことで回復させることができます。
 
【日本伝承医学は命の物理に基づいている】

 命の仕組みには「物質・エネルギー・情報」の三態があります。物質は血液、
エネルギーは電気、情報は磁気となります。このすべてに関わっているのが人体
の骨となります骨は骨の中の骨髄で「血液」を作り、「電気」を発生させ、電気
が流れることで「磁気」を作り、それを人体最大で最速の伝達系となる「骨伝導」
を介して身体全体に瞬時に流すことができます。つまり「気(電気・磁気)血」
の調和を骨に一元化しました(東洋医学は気血の調和を目に見えない伝達系の
「経絡」「経穴」に求めました)。そして血液の循環・配分・質の乱れを元に
戻すには人体中の骨のどこにヒビキを与えれば良いか、関節の形をどう作れば
良いかを発見開発したのが日本伝承医学になります。つまり「命の物理」に基づ
いた医学となります。

※日本伝承医学の学技を学んでいない場合は、効果が現われないだけではなく
受者に危険が伴う場合がありますので、文章を読んだだけで実技を行使すること
が無い様に御願いします。