≪日本伝承医学のリモコン操法≫   

日本に古来から伝わるリモコン操法は、頚椎調整法、脳の操法とも言われて
います。リモコン操法を説明する前に少し関連する頚椎、頚髄、延髄のお話
をいたします。

【延髄~頚髄の説明】

延髄(えんずい)は脳の最下部に位置する循環中枢、心臓中枢、血管中枢、
呼吸中枢、嘔吐中枢、嚥下中枢等の「生命維持」に関わる重要な部位になり
ます。延髄と間脳、中脳、橋(きょう)を「脳幹」(のうかん)と言い多数
の脳神経が出入りし、多数の神経核が存在しています。脳幹の機能が停止し
た状態を脳死と言います。

()視床下部は自律神経(交感神経・副交感神経)、食欲、体温などの
  「本能」に関わります。

延髄の下方は脊髄につながりますが、その境は明確ではありません。
第一頚神経が出る部分を延髄下端という言い方をしています。

頚椎(首)に存在する神経を頚髄(けいずい)といい、頚髄は延髄の下方に
位置します。


()脊柱には髄液が流れていて、仙骨から脳内まで還流しています。日本伝承
  医学の「仙骨げり操法」は仙骨に一気に圧をかけ電気を発生させ脳脊髄髄
  液を環流させる技法になります。

  著効:頭痛・自律神経失調・頚椎異常・精神不安症・不眠症等

【リモコン操法】

日本伝承医学のリモコン操法は、頚椎調整法と言われます。足の薬指、中指、
人さし指の中足骨に親指でかかとに向かって圧を加えることによって、圧が
距骨、踵骨、脊柱、頚椎へと、骨という最大最速の伝達系を介して瞬時に伝
播されていきます。圧は脊柱から頚椎内の頚髄に伝播され脳内の延髄へと伝
わっていきます。これにより脳内の血液の循環が瞬時に変わっていきます。

リモコン操法は頸椎調整法であると共に、脳の操法と言われる所以はここに
あります。足の持つ圧センサーを用い、電気を発生させ、脳にスイッチを入
れることができる技法になるからです。

【症例】

病院内で意識不明で危篤状態に陥り、心拍数がフラットになりつつあった患者
にリモコン操法をベッド上で施術したところ、瞬時に覚醒し、同時に心拍数が
戻り始めました。

また、めまいで一時的に気絶していた患者にリモコン操法を行なったところ、
覚醒し、意識をとり戻しました。このようにリモコン操法は、足の骨のセン
サーを介して、瞬時に脳内までを電気を送り込むことができる、日本古来か
ら伝承されてきた蘇生術になります。