プロテインについて~療養中気をつけていくこと

 
【 プロテインについて 】
療養中や病気の時にプロテインをとり入れている方がいますが、プロ
テインとは本来健康な人を対象とした、たんぱく質の健康食品になり
ます。たんぱく質は肝臓と腎臓で分解されるので、人為的に過剰摂取
してしまうと肝臓と腎臓に負担がかかり、臓器に機能低下を引き起こ
します。昨今プロテインが流行し、健康のためにと気軽に取り入れら
れていますが、高齢者や病気の方は却って健康を害することになりま
す。スポーツをやっている人達とは異なり、若くても過労やストレス、
心労のある方は、元々肝機能に弱りが出ています。それなのにたんぱ
く質だけが異常に体内に取り込まれると分解処理しきれなくなり、
オーバ-ワーク状態になり臓器に熱を帯びてしまいます。たんぱく質
は食事の中で自然に適量をとることが望ましいです。

【補助呼吸器について】
蒸気付き呼吸補助器は喉の乾燥度は軽減しますが、吸うときに水分が
含まれているので、長時間使用してはいけません。蒸気が多すぎると
肺が常に湿ってしまい、余計な水分を涙や鼻水に変えて外へ排出しよ
うとします。蒸気付き呼吸器は、半分、海でおぼれた状態にいると
思って下さい。急いで呼吸をしないと空気交換が間に合わないから
鼻をふさいで口呼吸になります。使うたびに鼻がつまって苦しくなり
ます。むずむずしてくしゃみを出そうとします。(体が弱っている時
はなかなかくしゃみは出にくいのですが、、)ぜんそくのときに適度
な湿り気を与えるのは、ほんの数分程度にするように、蒸気付きの
補助呼吸器を使う場合は、短時間にするようにします。あとは加湿器
や室内に洗濯物を干したりして周りの環境から湿度を保つようにして
いきます。

梅雲丹(ばいうんたん)を数滴口に含ませ、唾液を充分だしてから飲み
込むようにすると、唾液の分泌が促され口内の渇きが軽減できます。
梅雲丹は免疫力を高めてくれる日本古来から伝わる万能薬になります。
 

【足がけいれんするとき】
じっとしている時やリラックスしている時に、足がけいれんすること
がありますが、けいれんは血液を心臓に送り返して、血液の循環を
守ろうとしている対応なので止めてはいけません。むしろ貧乏ゆすり
のように、けいれんに合わせて体を震わせてあげるようにします。
足のふくらはぎは、第二の心臓といわれるように、大事な筋肉ポンプ
になります。つま先立ちを日常生活の中にできるだけ取り入れていく
ことが必要です。ベッドやマッサージチェアー等での生活が多い場合
は、常に足のつま先を伸ばしたり丸めたりして(底背屈運動)、足先
末端まで血液を回すようにします。体は動きを失うと循環不良になっ
ていきます。動きのあるところに電気は発生し、血液の循環・配分・
質が保たれていくので、意識して常にどこかしらを動かすようにして
いきます。

 

【顔面、口周りの筋肉の低下】

筋萎縮性側索硬化症の場合、顔面や口周りの筋肉も低下していきます。
口周りのトレーニングは、舌を常に動かすことです。舌で歯をなぞる
ようにぐるりと動かします。右回り、左周りと交互に行ないます。
あっかんべーのように舌を大きく突き出したりひっこめたりします。
舌で頬を押し出し、ほっぺたを膨らませる練習もします。上と下の
歯をカチカチ鳴らし、脳内に微弱な電気を発生させることも大事です。
一日何回も何回も行なうようにします。嚥下能力が低下している時は、
食事はゆっくりよくかんでするように気をつけます。

()筋萎縮性側索硬化症については日本伝承医学のリハビリテー
 ション科のページに記載されています。

【最後に・・・】

森羅万象には無意味なモノ・コトは存在しません。絶望が存在すると
したら、それは動きを止めてしまったときだと思います。雲のかなしみ
は雲にしかわからないように、病気はその病気になった人にしか、
きっとわかりません。今の身体、能力に見合った、自分自身でできる
ことはたくさんあります。あきらめない事です。2022.12.17.